NTTドコモら、「映像エッジAI」を活用した介護AIソリューションの導入に向けた実証実験を開始
2021/1/15
株式会社メディクルード、EDGEMATRIX(エッジマトリクス)株式会社と、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)、パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社(以下、i-PRO)は、現場 (エッジ)でカメラ映像などをAI処理する「映像エッジAI」を活用した介護AIソリューションの実際の介護現場への導入に向けた検証環境の構築および実証実験を開始すると発表した。
今回の協業を通じて、Genki Groupが運営する介護施設に、カメラおよび「Edge AI Box」を設置し、「映像エッジAI」を用いたプラットフォームサービスである「EDGEMATRIX」を活用したAI分析、各種アプリケーションの検証環境の構築および実証による効果検証を行う。これにより、さまざまなAIアルゴリズムや、技術を保有するベンチャー企業のAIアプリを、実際の介護現場で検証することで、介護現場が本当に必要としている最適なアプリケーションの開発につなげ、介護品質の向上や介護業務のデジタルトランスフォーメーションを進めていくという。
まず、本実証実験の第一弾として、社会福祉法人元気村が運営する介護施設「かわぐち翔裕園」内にカメラおよび「Edge AI Box」を導入し、「EDGEMATRIX」サービスで提供している徘徊者検知や侵入検知のAIアプリを活用することによる効果の検証および現場の利用環境に合わせたカスタマイズを進めるとともに、医療・介護向けの新たなAIの開発および検証を行う。「映像エッジAI」の活用により、映像データをクラウドにアップロードすることなく、現場に設置する「Edge AI Box」内でAI処理を行ったデータから異常の検知などを行うことが可能となるため、介護を受ける人や職員のプライバシーを保護しながら映像ソリューションを利用することができる。
本実証実験では、以下複数の「映像エッジAI」の介護現場での検証を予定しており、介護機能に限らず、防犯など施設のセキュリティ強化も見据えて、「映像エッジAI」の活用を検討する。
・徘徊などの検知(動体分析による異常行動アラート)
・高齢者転倒検知
・侵入検知
・職員メンタルチェック(顔認証と勤怠データベース)
・夜間、昼間時見守りシステム
・誤薬検知