PwC Japan、空き家問題の解決を目指しAI・VRを活用した新しい不動産仲介プラットフォームを開発
2021/4/6
PwC Japanグループは、2021年4月6日、日本が抱える「空き家問題」の解決に向けた取り組みとしてAI/VR技術を活用した新しい不動産購入のプラットフォーム「Virtual Vintage Residence Lab」の提供を開始したと発表した。売買マッチングの精度向上による空き家問題の解決を目指し、行政や不動産、建材/インテリア業界など各方面と連携に向けて議論を開始しているという。
本プラットフォームは、物件購入検討者が、壁紙、床材、家具のレイアウトの変更などカスタマイズを自在に描画できるVRツールを搭載している。不動産会社などが持つ豊富な物件情報に、リフォームのための商材・建材/インテリアなどの情報を加え、さらにカスタマイズ後のイメージを描画できる形で提供することで、オンリーワンのこだわり物件を求める消費者をサポートする。
■Virtual Vintage Residence Labの特徴
住宅に関するリフォームニーズは年々増加傾向にあり、住宅購入とリフォームは切り離せない関係にある。同グループが独自開発したAI/VRツールにより、リフォームをバーチャル空間で試行でき、物件への興味喚起を促進する。
2. リフォーム概算金額を即時に試算
購入検討者は物件のリフォームに掛かる費用(資材調達、工事費)を試算し、総額を具体的にイメージして購入検討することができる。これにより、物件情報提供者には確度の高い問い合わせの増加が期待できる。
3. リモートワークに対応したツール設計
ブラウザ上でのリモート内覧やリフォームシミュレーションが可能なため、オンライン環境であれば場所を問わず内覧できる。簡易測量の機能を備え、現地に行かなくても各所のサイズを計測可能だ。また、物件情報提供者は、どのユーザーがいつどのタイミングでアクセスしたかを参照できるため、追客業務の効率化にもつながる。