建設業界のDXを促進するスマートヘルメットシステム「CrossWare」の実証実験が開始
2022/2/10
株式会社Borderlessは、2014年より開発を行ってきたCrossHelmet(クロスヘルメット)によって培った技術を応用し、建設現場におけるDX推進のためのソリューション、CrossWare(クロスウェア)の製品テスト、および実証実験を開始すると発表した。
クロスウェアは、遠隔臨場の効率を促進させるツールとしての利用を主に想定して設計されており、国土交通省が定める「令和3年度における遠隔臨場の試行について」に示されるカメラ機能仕様に準拠している。また、ヘルメット自体がネットワークに接続することにより、撮影される映像ファイルはそのまま即座にクラウドへアップロードされる仕組みになっている。その他にヘッドアップディスプレイ、6軸センサー、コンパスセンサー、GPS、スピーカーマイクユニットなどが組み込まれているため、現場作業における様々なデータ収集を行うことが可能になっている。これらデバイスによって得られるデータをクラウド上に常時アップロードしていくことで日々得られるデータを蓄積し、現場の把握や業務効率の改善、安全性の向上、事故の防止といった取り組みに役立てていくことができるという。クロスウェアによって得られるデータには、①動画 ②静止画 ③音声 ④テキスト ⑤位置情報 ⑥温度 ⑦高度などがある。動画と位置情報を組み合わせたデータの保存、テキストファイルと画像を紐づけたデータ保存を行うことにより、断片的に保存されていたデータをクラウド上でより体系的に、網羅的に管理していくことが可能になるとのことだ。