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DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」が加入者募集を開始

株式会社ガイアックスおよび、株式会社巻組は、DAO型シェアハウス「Roopt(ループト)神楽坂 DAO」の加入者募集を始めると発表した。
DAO型シェアハウスは、物件をオーナーが単体で管理運営するのではなく、入居者およびその他の出資者が自律的に、全面的な運営に関与できるのが特徴だ。第一号となる「Roopt神楽坂 DAO」は学生起業家を対象とし、本人たちが理想の「学生起業家DAOシェアハウス」を自律的に作り上げていく。この取り組みを皮切りに、ガイアックスと巻組は地方創生や学生起業家にむけたDAOシェアハウスを展開し、Web3.0による住のアップデートを進める。また、ガイアックスはDAOの立ち上げ支援コンサルティングを開始し、日本のDAO活用支援にも幅広く取り組む。

■DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」の特徴

1.自家型前払い式支払い手段を採用
投資目的でのトークン購入を防ぐため、使う分だけ前払いし使用量に応じて消化する仕組みにした。配当は出せない一方、二次流通は可能。DAOの人気が上昇すれば利用権を高く売却できる可能性もある。

2.民主的な意思決定
DAOでは各自さまざまな提案を出すことが可能だ。それらに対し、トークン所有割合に応じた投票を実施。DAOに関わる人々の総意で物事を決定する。

3.細かいタスクを取りこぼさない
タスク依頼も各自自由に挙げていくことが可能だ。オーナーだと気づかないような細かいタスクも、自律的に運営されるDAOのメンバーが拾い上げる。

■DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」の概要

出典元:プレスリリース
・ 巻組運営の一軒家をDAOが2年間借上げ、シェアハウスとして自律的に運営
・ 最大240名のDAOメンバー(ベッド10台×24ヶ月分)
・ 魅力的なスペースにするための運営ルールをDAOメンバーが決定
・ 掃除や運用の業務委託、費用や資産購入を投票で都度決定

■「Roopt神楽坂 DAO」物件詳細

母屋と住居棟の2棟で構成。4部屋をドミトリーとして10ベッドを用意、コワーキングを併設。東京メトロ東西線神楽坂駅、矢来町出口より徒歩5分。
出典元:プレスリリース
・母屋(コワーキング棟)
構造: 木造2階建て
延床面積:72.71㎡
間取り:3LDK
築年数:1958年
リノベ竣工年:2020年

・住居棟
構造:木造2階建て
延床面積:32.40㎡
間取り:4K(10ベッド)
築年数:1966年
リノベ竣工年:2020年

■プロジェクト開始の背景①:Web3.0に対する社会的関心の高まり

岸田政権は、2022年6月7日「骨太の方針2022」を閣議決定した。その中でWeb3.0(ウェブスリー、ブロックチェーン技術を活用した次世代の分散型インターネット)への注力が明記されている。Web3.0の最たるもののひとつがDAO(ダオ、自律分散型組織)だ。既存の株式会社に取って代わるとも言われ、その特徴は「中央管理者の不在」「透明性の高さ」「意思決定の迅速性」などだ。一方で、DAOへの法整備はまだ追いついていないのが現状だという。そこで、まずはシェアハウスにDAOを活用し、実用化していく構想が生まれたとのことだ。

■プロジェクト開始の背景②:従来型シェアハウスの課題と限界

1. 入居者は、住環境の改善について意見や提案があるとき、大家と交渉するしかなく、それが実現しても入居者個人に対しての経済的なメリットはない。また、大家にとっても、声の大きな個人に対応する形となりかねず、他の入居者や将来価値も含めた全体最適解を見つけるのは困難だ。

2. 物件オーナーが一方的に市場ニーズ(立地、家賃設定、入居基準、ハウスルールなど)を想定して入居者募集するのが通常だが、多様化するライフスタイルにきめ細かく対応することがますます難しくなっている。

3. シェアハウスの価値を測る客観的な指標は、基本的に家賃しかなく、空室が取引されて初めて市場評価が決まる。しかし、そこにはシェアハウスならではのコミュニティという無形の価値が反映されていない。

■「Roopt神楽坂 DAO」のロードマップ

6月:参加者募集。順次、Discord(DAO連携のコミュニケーションツール)に招待
7月初旬〜:参加者への説明会。DAOメンバーにNFT無償発行、DAOプラットフォームに招待
8月上旬:DAOメンバーによる物件の企画や準備、自走(業者との取引窓口は巻組)
9月上旬:シェアハウスオープン

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