oricon ME、「スマホ決済サービス」の利用実態レポートを公開

株式会社oricon MEは、2022年4月5日~15日の期間、「スマホ決済サービス」の満足度調査を実施し、利用実態レポートを発表した。

・マイナポイント取得のために登録したキャッシュレス決済 最多は「PayPay」

マイナンバーカードを取得することで最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント」第2弾。今回、調査期間において、QRコード、バーコード、非接触型決済などスマートフォンを利用したキャッシュレス決済サービスを、1週間に1回以上、かつ1ヵ月以上継続利用したことのある全国の18~84歳の男女5,097人に対し、「マイナポイント事業への申し込み状況」を聞いたところ、第1弾と第2弾をあわせて計49.6%が「申し込んだ」と回答した。

続いて、マイナポイント事業に申し込んだと回答した2,526人に、「マイナポイント取得(付与)のために登録したキャッシュレス決済サービス」について聴取したところ、全体ではPayPay(15.5%)が最も多かった。同サービスは、性年代別の「男性全体」、「男性10・20代」、「男性50代」、「男性60代以上」、「女性全体」、「女性40代」、「女性50代」、「女性60代以上」においても、それぞれ1位となっている。

一方、全体2位のd払いは、「男性30代」「男性40代」「女性30代」でトップに。全体3位の楽天カードは「女性10・20代」で最も多い結果となった。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
<以下の選択肢より聴取>
QR・バーコード決済(au PAY/d払い/ファミペイ/PayPay/メルペイ/ゆうちょPay/LINE Pay/楽天ペイ/りそなウォレット)
電子マネー・プリペイド(Kyash/nanacoモバイル/nanacoカード/バンドルカード/モバイルSuica/Suicaカード/モバイルPASMO/モバイルWAON/WAONカード/楽天Edy)
クレジットカード・デビットカード(イオンカード/au PAYカード(au WALLETクレジットカード/EPOSカード/Oricoカード/JCBカード/セゾンカード/dカード/TOKYU CARD(東急カード)/三井住友カード/楽天カード/りそなカード)
その他/覚えていない・わからない

・投資疑似体験の「ポイント運用」サービス利用者 46.1%

今年政府が掲げている「新しい資本主義」のための実行計画では、個人金融資産を全世代的に「貯蓄」から「投資」へシフトするべく、資産形成を行いやすい環境整備等のプランが策定されている。現在、一部のスマホ決済サービスやQRコード・バーコード決済サービスでは、日々の買い物やサービス利用で貯めたポイントを元手に投資の疑似体験ができる「ポイント運用」サービスを提供している。実際の利用者の状況について調査を行った。

今回、主に決済アプリ上で「ポイント運用」サービスを提供している、au PAY/d払い/楽天Edy/楽天ペイ/PayPayのいずれかをメインで利用している回答者3,875人を対象に、「ポイント運用のサービスを利用していますか(していましたか)」と聞いたところ、全体の約半数の46.1%が「利用している(していた)」と回答(「メインで利用しているスマホ決済のポイント運用のサービスを利用している(していた)」(33.9%)と、「メイン以外のポイント運用のサービスを利用している(していた)」(12.2%)の合計)。
 
性年代別に見ると、ポイント運用サービス利用者は「男性全体」で計50.6%、「女性全体」で計39.2%、また「10・20代男性」では計55.5%に上った。
出典元:プレスリリース
「ポイント運用サービスで学んだこと」(実際の利用者コメント)
・基本的に長期でつみたて投資をしていると資産は増え続けることを学んだ(10・20代/男性)
・情勢で値が変わるので、世の中の流れに気を配るようになった(10・20代/女性)
・価値が変動するものだということ。ポイントが減ると心配になるけど、長期的にみて利益が出ればOK、という基本的な考えを学んだ(30代/女性)
・短期的には喜んでいたけど、世界が荒れるとかなり下落する。長期的な目線を学んだ(30代/男性)
・ポイントでも投資して増える楽しさを学んだ(40代/男性)
・短期の結果で一喜一憂しないことを学んだ(40代/女性)
・ポイントをそのまま使うよりお得だと思うが、少額過ぎると関心が薄れてしまう(60代以上/女性)

・ポイント投資サービス「利用している」20.3% 「今後の利用を検討」29.8%

続いて、実際に証券会社で金融商品を購入する際、ポイントを利用することが可能な「ポイント投資」サービスを主に提供している、au PAY/d払い/楽天Edy/楽天ペイ/LINE Pay のいずれかをメインで利用している回答者3,149人を対象に、「メインで利用しているスマホ決済を利用して獲得したポイントを、ポイント投資に利用していますか」と聞いたところ、全体の20.3%が「利用している」と回答。また、「利用していないが、今後の利用を検討している」は29.8%に上った。

性年代別に見ると、ポイント投資サービス利用者は「10・20代男性」が30.2%で最多に。女性では「30代」が17.9%で最多となり、今後のサービス利用検討者は、男女ともに「30代」が最も多くなっている。
出典元:プレスリリース
・ポイント運用がきっかけで投資を開始した人 10・20代男性では60.1%

続いて、ポイント運用サービスを利用し、かつポイント投資サービスを利用している回答者984人を対象に、「あなたがポイント投資を利用、または今後の利用を検討しているのは、ポイント運用での投資疑似体験がきっかけですか」と聞いたところ、全体では42.4%が「ポイント運用での投資疑似体験がきっかけである」と回答した。性年代別に見ると、「10・20代男性」が60.1%で最多に。女性では「10・20代」が47.9%と最も多くなっている。
出典元:プレスリリース
調査概要
2022年 オリコン顧客満足度調査 スマホ決済サービス利用実態レポート
発表日:2022年9月15日
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社oricon ME
調査地域:全国
性別:指定なし
調査対象者年齢:18~84歳
サンプル数:5,097人
調査期間:2022年4月5日〜2022年4月15日
対象条件:以下すべての条件を満たす人
(1)1週間に1回以上、スマホ決済サービスを利用した人(2)1ヵ月以上継続利用した人
「スマホ決済サービス」定義:QRコード、バーコード、非接触型決済などスマートフォンを利用したキャッシュレス決済を提供する企業
対象企業:16社(au PAY/J-Coin Pay/d払い/nanacoモバイル/ファミペイ/Pring/PAY ID/PayPay/メルペイ/モバイルSuica/モバイルPASMO/モバイルWAON/ゆうちょPay/LINE Pay/楽天Edy〈スマートフォン非接触決済〉/楽天ペイ)

なお、本レポートは、9月1日に発表された「2022年 オリコン顧客満足度調査 スマホ決済サービス」の調査対象者に、関連サービスの利用状況などを別途聴取した設問データをまとめたものだ。

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