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プログラミングスクールやエンジニアについてのアンケート調査結果をまとめた「エンジニア・インサイト白書」が公開

デジタルハリウッド株式会社は、同社が運営する、起業家・エンジニア養成スクール「G's ACADEMY(ジーズアカデミー)」が、ジーズアカデミーを含め各プログラミングスクールを卒業後エンジニア職に就く200名を対象としたアンケート調査結果をまとめた「エンジニア・インサイト白書」を2022年11月に公開したと発表した。

■エンジニア・インサイト サマリー

・エンジニアとしての幸福度
エンジニアとしてどれほど幸せかを聞いたところ、エンジニアとして幸福感を強く感じている(81-100点)人は全体の15%で、やや感じている(61-80点)は31%、あまり感じていない(0-60点)人は54%となった。
出典元:プレスリリース
・エンジニアとしてやりがいや楽しさを感じるのはどんな時
前項で集計した、幸福感を強く感じているエンジニアと幸福感をあまり感じていないエンジニアに、エンジニアとして働くうえでのやりがいや楽しさを感じる瞬間について聞いた。エンジニアは幸福度にかかわらず、クリエイティビティが発揮できた時に幸せを感じることがわかった。また幸福度が高いエンジニアほど、クリエイティビティを発揮して生み出したいプロダクトやサービスを具体的に思い描いており、自らの手で創ることを重視しているという結果が出た。
出典元:プレスリリース
幸福度(0-61、N=64)のエンジニアが考えるやりがいや楽しさは、
1位 クリエイティブな仕事ができているとき 34%
2位 社会課題を解決するプロダクトやサービス作りに携わるとき 27%
3位 様々な業界に関わることができる 25%
4位 自分の思い描いたプロダクトやサービスを作っているとき 20%

幸福度(81-100、N=71)のエンジニアが考えるやりがいや楽しさは、
1位 自分の思い描いたプロダクトやサービスを作っているとき 68%
2位 クリエイティブな仕事ができているとき 65%
3位 社会課題を解決するプロダクトやサービス作りに携わるとき 61%
4位 日々自分の成長を実感できる 58%

・プログラミングスクールで学んでおきたかったことのGAP
プログラミングスクール卒業生エンジニア(G’s ACADEMY卒業生を除く)100名に聞いた。

スクール入学前に求めていたこと
1位 プログラミングの効率的なスキル習得 32%
2位 プロダクトやサービスを作るのに必要な知識 27%
3位 プロダクトやサービスを作るのに必要な仲間や支援者(投資家・メンター)との出会い 27%

エンジニアになってから、スクールで身に着けておきたかったと思ったこと
1位 プロダクトやサービスを作るのに必要な仲間や支援者(投資家・メンター)との出会い 41%
2位 プロダクトやサービスを作るのに必要な知識 36%
3位 プログラミングの効率的なスキル習得 31%

入学前に求めていたことの3位「プロダクトやサービスを作るのに必要な仲間や支援者(投資家・メンター)との出会い」が、実際にエンジニアになってからは身に着けておきたかったことの1位となっている。

・エンジニアが大切にしていること
エンジニアとして働く上で大切にしていることについて聞いた。エンジニアは幸福度にかかわらず「クリエイティビティ」を大切にしており、また幸福度が高いエンジニアは、収入の重視度は高くないことがわかった。
出典元:プレスリリース
幸福度(0-61、N=64)のエンジニアが大切にしていることは
1位 クリエイティビティを持つこと 16%
2位 いい条件の会社で働けること 14%
3位 仲間をつくれること 13%

幸福度(81-100、N=71)のエンジニアが大切にしていることは
1位 自分が作りたいもの、やりたいことを実現すること 34%
2位 クリエイティビティを持つこと 17%
3位 仲間をつくれること 9%

・どのようなエンジニアが求められているか
投資家、起業家、技術企業役員に、エンジニア像に関する意見調査を実施した。エンジニアには、技術力と共に自分で成長する力と意欲、業界の課題や顧客の要望を踏まえて価値を提供するプロダクトへの指向が求められている。
出典元:プレスリリース
<技術力・成長力>
会社の外にインプット・アウトプットの場を持ち成長できる
学習の原則を理解しており、自己成長できる。サバイバル能力が高い
ライブラリのドキュメントやQAサイトを見ながらエラーをひとりで解決できる

<マインド>
ビジョンとミッションを共有できる
自分のやるべきことや顧客に対して素直に向き合える
新しい価値を世の中に提供するために貪欲に新しい知識を身につけられる
指示待ちにならず自らボールを拾いにいく

<顧客志向>
自分の思いだけでなく顧客、ユーザーにどういう価値を提供するかを考えられる

<プロダクト志向>
技術はあくまでツール(手段)の1つにすぎないということを理解している

調査概要
調査1:プログラミングスクールとエンジニアとしての意識に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート(クロスマーケティング)
調査期間:2022年10月
対象者:社会人になってからプログラミングスクールで学んだことがある人 100名

調査2:プログラミングスクールとエンジニアとしての意識に関するアンケート(G’s ACADEMY卒業生・在籍者向け)
調査方法:ウェブアンケート
調査期間:2022年10月
対象者:G’s ACADEMY 卒業生・在籍生 101名

調査3:エンジニアに関する意見調査
調査方法:インタビュー/アンケート(自由回答方式)
調査期間:2022年10月
対象者:投資家、起業家、技術系企業役員など 13名

出典:https://gsacademy.jp/column/engineer-insight-whitepaper/

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