スーパーの実店舗を再現するVRを活用したショッパーの購買行動調査が開始

株式会社ジオクリエイツは、公益財団法人流通経済研究所と共同で、都内近郊のスーパーの実店舗を再現したVR(Virtual reality:仮想現実)空間内でショッパーの購買行動の調査を開始したと発表した。

これまで実店舗での実験では、まだ販売されていない商品を陳列することができない、商品の陳列を変更する管理上難しい、多数の被験者が店舗内で長時間実験することが難しい、等の課題があったという。

本実験は、これらの課題をVRにより解決するもので、ジオクリエイツが都内近郊のスーパーの実店舗をVRで再現してデジタルツイン・メタバースとして構築し、現実環境のように歩行して視線や脳波等を計測して、多人数でも実験可能な環境を構築することで、ショッパーの購買体験の全体像に迫るインサイトを得ることができ、これまで領域として分かれている商品パッケージデザインと空間デザインを包括的に評価すること・AIツール化することを推進し、購買意欲や売上との相関についての分析を進めるとのことだ。
出典元:プレスリリース
これまで実施している棚前とパッケージデザインに限定した調査・AIに加えて、商品を探し、見つけ、購買にいたるまでの一連の空間体験の計測を重視して展開を進めているという。本実験体制は、今年度から数社から委託を受け一般被験者での実験を予定しており、次年度以降、店舗の種類や商品の種類を増やしていく方針だ。調査データを、視線や感情のAIに応用していくことで、流通経済研究所と同研究所が主催する研究会に参画する食品・日用品メーカー等と共に、より実態に即した店舗内のショッパーの購買体験を豊かにするデザインが創出されていくことを目指すとのことだ。
出典元:プレスリリース

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