LINE、第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia」をローンチ

LINE株式会社は、LINE Xenesis株式会社の傘下であるLINE TECH PLUS PTE. LTD.(以下、LTP)が、オープンネットワーク化に向け第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia(フィンシア)」をローンチしたと発表した。

LINEグループでは、2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発やP2Pネットワークによる分散システム、暗号化技術の研究を行ってきた。独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発し、それをベースとした独自暗号資産「LINK」の発行や暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の運営など、グループ全体で様々なブロックチェーン関連の事業を展開している。

今回ローンチしたブロックチェーンメインネット「Finschia」は、実在する「木」が語源となっており、ブロックチェーンエコシステムにおいて、ともに健康的に成長するという意味を込めているという。高い機能性と安定性を備えたより強固なブロックチェーンエコシステムの実現に向け、独自のコンセンサスアルゴリズム「Ostracon(オストラコン)」を採用し、コスモスコンセンサスアルゴリズムにVRFを追加した。これにより、イーサリアムに比べ400倍速い取引速度を持つネットワークの提供およびネットワーク利用料(ガス代)の98%削減を実現している。

近日中には、「LINK」専用のノンカストディアル型ウォレット「DOSI Vault(ドシ・ボルト)」をローンチするという。自己管理型のウォレットのため、ユーザーは低いガス代で「LINK」を安全かつ簡単に管理することが可能になる。なお、「DOSI Vault」を使用するノードでのみガス代がかかる。他ノードでは引き続きガス代はかからない。

また「Finschia」では、ブロックチェーンエコシステムの拡大に貢献したユーザーと開発者が報酬を受け取れる貢献ベースの報酬システムを新たに導入している。これにより、すべてのユーザーが自由に価値を創造・取引し、その行動に対する対価を享受できる。

さらに、現在のメインネットである「Daphne(ダフネ)」を「Finschia」と統合し、「LINE Blockchain」を基盤としたブロックチェーンサービスのブロックチェーンメインネットを統一する予定だという。「Daphne」では、ブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers(以下、LBD)」を経由したdAppsの開発のみ可能だったが、「Finschia」においては、ノードをフルノードとして開放するためLBDを経由せずともdAppsの開発が可能だ。そのため開発者はこれまで以上に簡単かつ自由にdAppsを開発することができるとのことだ。
出典元:プレスリリース

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