「採用・就活とAI」に関するアンケート調査が実施

Thinkings株式会社は、採用活動でAIを活用したことがある採用担当者200名と、企業の採用活動でAIが活用されていることを知っている24卒就活生200名を対象に、「採用・就活とAI」に関するアンケート調査を実施したと発表した。

採用担当者に対して「AIを活用したことで採用活動の質が高まったかどうか」を質問したところ、「高まった」「やや高まった」を合わせて82.0%が「AIの活用で採用の質が高まった」と回答した。
出典元:プレスリリース
採用担当者に対して「特にAIを活用した採用業務」および「AIを活用したほうがよいと感じる採用業務」を聞いたところ、いずれもトップ4まで同じ項目が並び、情報の作成やアイディア出しに関わる内容が選ばれた。一方で「人の手で対応したほうがよいと感じる採用業務」については、「スカウト」が27.5%とトップになった。次いで「面接」など応募者と直接コミュニケーションを取ることが想定される場面が高い傾向が見えた。
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また、「AIを活用したほうがよいと感じる採用業務」「人の手で対応したほうがよいと感じる採用業務」について、それらを選択した理由も聞いた。

・「AIを活用したほうがよい」採用業務
「AIのほうが忖度がないから」
「AIのほうが公平であるから」
「人手不足の解消のため」
「AIの方が的確に(アウトプットを)作成してくれるから」
「私たちでは考えられないような斬新な企画を生み出してくれるから」

・「人の手で対応したほうがよい」採用業務
「性格や人間性などは、人の目できちんと確かめなければわからないと思うから」
「(応募者に)不信感をいだかせないから」
「内定者とのコンタクトは現時点ではAIでは拒絶反応がでる可能性がある為、AIがもう少し人に近づき世間に認知されれば、内定者フォローを含め、採用業務を全て任せても良いと思う」 

「学生が就職活動でAIを利用することをどのように受け止めますか?」という質問では、採用担当者の78.5%が「歓迎する」「やや歓迎する」と回答した。
出典元:プレスリリース
企業側の回答では、「最終面接」を含むすべてのプロセスにおいて「AIで判定することが有効だと感じる」が最も多く、「AIでの判定を重視できる」とあわせてAI判定に有効性を感じている回答が64.0%となった。一方、学生は「AIを参考に人が判定してほしい」が「適性検査」以外のすべてのプロセスで最も多い結果となった。ただし「採用プロセス全体」について、学生の86.5%が「AIでの判定」を活用することを許容していることがわかった。
出典元:プレスリリース
企業が「AIを活用した判定」を実施することに対してどう考えるか、学生に聞いた。

肯定:「適性検査など正解が決まっているものはAIによる判断で問題ない」
肯定:「選考初期はスピード重視・企業の人事の負担削減のためAIの判定でも良い」
肯定:「AIのほうが人よりもフラットな判定だと思う」
否定:「個性や雰囲気も含めて一緒に働きたいかどうかなどを判断してほしい」
否定:「AIが具体的にどのような仕組みで判定するのか分からないので不安」
否定:「AI面接を受けた際、1度話した内容を何度も聞かれることがあり、不信感を覚えたため」

調査概要
調査対象:
採用活動でAIを活用したことがある採用担当者
2024年卒業予定で1社以上の内定を取得した就活生
調査人数:それぞれ200名
調査期間:2023年10月
調査方法:オンラインアンケート
調査主体:Thinkings株式会社

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