オンラインサロンとは?メリット・デメリットや始め方まで徹底解説!

オンラインサロンとは何かご存知でしょうか。最近、その言葉を耳にした方も多いと思いますが、その内容についてはあまり知られていません。オンラインサロンに入れば、様々な知識やノウハウを得ることができます。今回はその概要や人気の理由を解説します。

オンラインサロンの概要

オンラインサロンを一言で表すなら、「インターネット上で展開されている、月額会員制のコミュニティ」のことを言います。
月額料金を支払っている会員の間だけで広がるクローズドなコミュニティとなっているのが特徴です。
言い換えれば、自分が好きな人や好きなことに対してお金を支払い応援する、ファンクラブに近い要素もあります。
オンラインサロンは所属している会員以外は基本的に閲覧できないため、外部に情報が伝えられることがありません。
また、共通の趣味や価値観を持った人とコミュニケーションが取れるのも、魅力の1つと言えるでしょう。
オフ会を定期的に開催しているオンラインサロンもあり、オンラインだけではなくオフラインでも交流ができるメリットもあります。

オンラインサロンでできること

オンラインサロンによって提供されているコンテンツはさまざまですが、主に「主催者の投稿」と「サロンメンバー間の交流」の2つがあげられます。
例えば、投資やビジネスなどの「ノウハウ」を提供するタイプのオンラインサロンに入れば、投資に関する知識や、ビジネスシーンにおける実践術などを学ぶことが可能です。
また、サロンメンバー同士でコミュニケーションを深めたり、イベントの開催やプロジェクトを立ち上げたりすることもできます。
これからオンラインサロンに入る場合には、どのようなコンテンツが提供されているのか、サロンメンバー同士でのイベントがあるのかなどを確認してみるとよいでしょう。

オンラインサロンが人気の理由

オンラインサロンが人気の理由を4つご紹介していきます。

クローズドな空間で交流できる

オンラインサロンが人気の理由として、クローズドな空間で多くの人と交流できることがあげられます。
インターネット上をオープンな場所として認識し、そこで自分の意見を述べれば批判されたり叩かれたりすることも少なからず起こります。
また、普段の生活では同じような価値観を持つ人と出会う機会がないといった人もいるのではないでしょうか。
オンラインサロンであればクローズドな空間に加えて、自分と似たような価値観の人が集まりやすいといったメリットも存在します。

手頃な値段でコミュニティに参加できる

オンラインサロンのように月額料金を支払わなくても、無料で参加できるコミュニティもたくさんあります。
そういったコミュニティは気軽に参加できる反面、場を荒らすような人や、否定的なコメントをする人も集まりやすいといったデメリットも存在します。
オンラインサロンの場合、一定の金額を支払うことでハードルを上げ、場を荒らすような人が比較的集まりにくくなっているのです。
価格設定はサロンによってさまざまですが、中には月数百円で参加できるものもあります。
また、他では得られない情報に触れることができたり、価値観の近い人と交流できる点で、月額料金以上の対価を得ることができるのも大きな魅力と言えるでしょう。

新しい情報や知識を得ることができる

オンラインサロンでは、新しい情報や知識を得られるのが大きな魅力です。
たとえばある分野の最新の情報であったり、スキルを上げるための情報であったりとサロンごとにさまざまな情報を発信しています。
また、YouTube収録の裏側や、執筆中の書籍の制作過程、サロンオーナーがぼんやりと考えていることなど、普段では見ることのできない部分に触れることができるオンラインサロンもあります。
また、インプットだけではなく、サロン内で話題に上がっていることに対して、自分の意見を発信したり、プロジェクトに関わるといったことも可能です。

自分の居場所を持つことができる

人間には、常にコミュニティの一員でありたいという所属欲求が存在しています。ひと昔前では、会社や組織に属していないと生きていけないことも多く、多くの人はコミュニティに所属して協力しなければなりませんでした。
しかし、現代においてはインターネットの普及などもあり、個人で仕事をしたり、生活をすることも可能になりました。その結果として、地域や会社での付き合いも薄くなり、「自分の居場所」がないと感じる方も少なくありません。
オンラインサロンは新しく人と人が繋がる場にもなっています。一定のルールが守れれば、誰でもコミュニティに属することが可能です。

オンラインサロンのメリット・デメリット

利用者が急速に増えているオンラインサロンですが、加入するメリット、さらにはデメリットはあるのかを紹介します。

オンラインサロンのメリット

オンラインサロンのメリットの1つに、サロンメンバー同士の交流があげられます。
定期的にオンラインやオフラインでの交流の場を用意しているサロンも多く、メンバー同士で交流を深めることが可能です。
同じような目的で集まってきた人同士で親しくなりやすいため、共通の話題で意気投合したり、プロジェクトを立ち上げたりする人もいます。
また、外には発信されない、ビジネスや最新のトレンド情報を発信しているサロンもあります。
このように他の媒体では得ることができない質の高いコンテンツを楽しむことができる点も、オンラインサロンのメリットと言えるでしょう。

オンラインサロンのデメリット

オンラインサロンではサロンオーナーの力量によって、提供されるコンテンツのクオリティや更新頻度などにおいて大きな差があります。
そのため、参加するサロンによっては支払っている金額に対して満足いくサービスを受けられないかもしれません。
また、出会い目的や勧誘目的で参加している人も少なからず存在します。
そのほか、古参のメンバーを中心にグループができており、新しく入った人が発言しにくかったり、交流しづらいといった可能性もあります。

オンラインサロンの4つの分類

一口にオンラインサロンと言っても、その内容はサロンによってさまざまです。以下では、大まかにオンラインサロンを4つに分類し、それぞれ具体的に解説していきます。
オンラインサロンの4つの分類
・ファンクラブ型
・プロジェクト型
・コミュニティ型
・レッスン型

ファンクラブ型

ファンクラブ型は、アーティストやタレント、スポーツ選手などがサロンオーナーとなり、その活動を応援したい人がメンバーとして集まっているオンラインサロンです。
サロンオーナーの活動報告やライブ配信、サロンメンバー限定のイベントに参加できたり、限定のグッズを購入できたり、スタッフとして運営に携われたりといったさまざまなコンテンツを用意していたりします。
また、サロンメンバー同士で交流を深めたり、一緒にイベントに参加したりといった楽しみ方ができるのも特徴です。

プロジェクト型

プロジェクト型のオンラインサロンでは、さまざまなプロジェクトが存在しており、サロンメンバー同士でイベントを計画したり、仕事の受発注などもおこなわれています。
自分の持っているスキルを活かして交流を深めたり、いろいろなイベントに参加して、人脈を増やしたり、知識を増やしていきたい人におすすめです。
ただし、サロンによってはサロンオーナーからの情報発信が少ないため、インプットをメインに考えている人にとっては、上手く活用するのが難しいかもしれません。

コミュニティ型

コミュニティ型のオンラインサロンは、サロンオーナーやサロンメンバーとの交流を重要視しています。
たとえば、メンバー同士で達成したい目標や夢などを共有し、お互いのモチベーションを高めたり、特技を持っている人がメンバーに教えたりして、ともに成長していける仕組みになっていることが多いです。
このように、会社やリアルな交流関係以外の第3の場として、メンバー同士で活発にコミュニケーションを取ることも可能です。
ただし、サロンによっては少人数運営のため、新規募集をしていない場合もあります。

レッスン型

レッスン型のオンラインサロンでは、サロンオーナーが積極的に知識や技術を発信したり、勉強会を開催したりしています。
サロンオーナーから学びたいというインプット目的で参加する人が多いのが特徴です。
また、学んだことをサロンメンバー同士で発表したり、メンバー同士で勉強会を開催しているサロンもあります。
サロンによっては塾のように宿題などを課していることもあり、途中で挫折してしまうということもあるかもしれません。
ただし、わからないことをサロンメンバーに質問できたり、学んだことをアウトプットできる環境があるのも、オンラインサロンのメリットと言えるでしょう。

オンラインサロンに参加する際の注意点

オンラインサロンに参加する前に知っておきたい注意点を解説します。

入会前にサロンの様子をリサーチしておく

オンラインサロンは会員限定のクローズドな空間のため、入会前だとどのようなコミュニティなのか、どのようなメンバーがいるのかが把握しづらいです。
そのため、いざ入会してみると「思っていたのと違った」「メンバーのテンションについていけない」といったことが起こる可能性もあります。
ネット上で実際に参加してみた人が感想を投稿していたり、サロンオーナーのSNSやブログでサロン内の様子をアップしている場合があるので、事前にリサーチしておくとよいでしょう。

退会の方法を確認しておく

オンラインサロンは基本的に退会をしない限りは自動更新される仕組みです。
そのため、参加したもののとくに何もせずに放置しておくと月額料金だけがかかってしまいます。
実際に入ってみて合わないと感じたら、すぐに退会できるように、事前に退会方法も調べておきましょう。

儲け話による金銭トラブルに注意する

サロン内では儲け話や自分のサービスの勧誘などを目的に参加している人も少なからず存在します。
さまざまな人と交流できるのが、オンラインサロンの魅力ですが、どういう目的でコンタクトを取ってきているのかを見極めるようにする必要があります。
あまりにしつこい勧誘や一方的に連絡をしてくる場合は、サロン運営者に通報するなどの対策を取りましょう。

オンラインサロンの具体例

上記のように、様々な特徴のあるオンラインサロンですが、具体的にはどのようなサロンが存在しているのでしょうか。それぞれの特徴を把握しておけば、自分が加入する際にも悩まずに済見ません。以下では、実際に運営されているオンラインサロンの具体例について解説していきます。

HIU(堀江貴文イノベーション大学校)

ホリエモンこと、堀江貴文さんが運営しているオンラインサロンです。
多くのユーザーが所属しています。
HIUではFacebookグループ内に約30個の分科会が存在しており、ビジネスや遊びなどさまざまな活動が行われています。
また、オフラインでの定例イベントや交流会、年の1回の合宿や地方講演への優先権など、さまざまなコンテンツが楽しめるのが魅力です。
・月額費:11,000円
・サロンメンバー:757人
※2022年8/12現在

西野亮廣エンタメ研究所

西野亮廣エンタメ研究所は、キングコングの西野亮廣さんが運営しているオンラインサロンです。
西野さんがかかわっているプロジェクトや制作している作品の裏話などのテーマで毎日2,000~3,000文字の投稿をしています。
こうした過程をリアルタイムで見ることができるのはオンラインサロンならではの魅力です。
また、プロジェクトメンバーとして個展や講演会の運営に関わることができたり、サロンメンバーが運営しているスナックでサロンメンバーと交流ができたりと、オンライン・オフラインともに充実したコンテンツを楽しむことができます。
個人だけでなく、社員で共通のビジネススキルを学ぶための、法人会員プランも用意されています。
・月額費:980円
・サロンメンバー:34,300人
※2022年8/12現在

​PROGRESS 中田敦彦オンラインコミュニティ

PROGRESS  中田敦彦オンラインコミュニティは中田敦彦さんが運営するオンラインサロンです。
中田さん自身が毎日配信をおこなっていたり、YouTubeで人気の「YouTube大学」収録のZoom観覧や「Win Win Wiiin」収録のスタジオ観覧など、サロンメンバー限定の特典がたくさんあります。
Zoomやメンバー限定のTwitterでの交流会もあるので、メンバー同士で学んだり、イベントの企画をしたりなど、学校のような形で共に成長できるオンラインサロンです。
・月額費:980円
・サロンメンバー:5,700人
※2022年8/12現在

オンラインサロン運営のポイント

最後に、自身でオンラインサロンの運営を考えている人に、おさえてほしいポイントを解説します。

コンテンツの質をあげる

まずはコンテンツの質をあげて、価値のある情報を発信することが大切です。いくら価格が安くても、コンテンツに価値がないと判断されれば、離脱していきます。
サロンメンバーに月会費以上に価値があると思ってもらえる情報を発信できるように心がけましょう。
また、それにともない更新頻度も重要です。サロンによっては毎日情報を発信しています。
とくに何かを学びたいと思ってメンバーが集まっているサロンでは、質の高い情報を頻繁に発信する必要があるのです。

サロンメンバーとのコミュニケーションを密に取る

サロンメンバーはサロンオーナーの投稿に対して、リアクションやコメントをくれます。
また質問のスレッドを立ち上げている場合は、質問を投稿してくれます。
投稿数が多くなると、すべてに対応するのは難しいかもしれませんが、なるべく早く返信するなど、密にコミュニケーションを取ることが大切です。
また、サロンメンバーの投稿で気になるものにはコメントをするなどのアクションも距離を縮めるには有効です。

定期的にイベントを開催する

Zoomでの交流やオフラインイベントなどを開催し、より密にコミュニケーションを深めることも大切です。
外部の講師を呼んで勉強会を開催するのもよいでしょう。
また、このようなイベントを開催することでサロンメンバー同士の交流も深まります。
メンバー同士の交流が深まり、居心地の良い場所を作ることもサロン運営の大切なポイントです。

サロンメンバーにとって居心地の良い場所になるようにする

サロン内には少なからず、場を荒らすような人もいます。また、サロン内で派閥ができ、新しく入った人が馴染みにくい空間になっているサロンもあります。
こうしたことが起こらないようにサロン内の状況をしっかりと管理するようにしましょう。
とくに新しく入った人がどうしたらいいのかわからないことがないように、ガイドラインを作ったり、フォローをすることも大切です。

オンラインサロンを始めてコミュニティを広げよう

オンラインサロンごとに提供しているコンテンツや参加しているメンバーもさまざまです。
サロンオーナーの情報発信がメインのサロンもあれば、サロンメンバー同士での交流を中心としているサロンもあり、サロンごとに月額料金も異なります。
クローズドなコミュニティなので、実際の内容は入ってみないとわかりませんが、一部の情報をサロンオーナーが公開していたり、実際に参加したことのある人が感想をブログなどにアップしている場合もあります。
気になっているサロンがある場合は事前にリサーチをしておくとよいでしょう。
オンラインサロンに参加して何を得たいのか、どういったことをしてみたいのかを考えておくと、自分に合ったサロンが見つけやすいです。
なんとなく興味を持っているのであれば、気になっている人物のサロンにとりあえず入ってみても雰囲気を掴むことができるので、入って合わなかったら退会するくらいの気持ちで参加してみるのもおすすめです。

Article Tags

カテゴリ

Special Features

連載特集
See More