ChatGPTとは?初心者でも分かる始め方を解説【2023年最新】
2023/10/27
ChatGPTは、OpenAI社が開発したチャットボットです。
本記事では昨今、急速に話題に登りだしたChatGPTとはいかなるものかから、今後ChatGPTによって世の中がどう変化していくのかや具体的な使い方など、幅広くChatGPTについて解説していきます。
Contents
- ChatGPTとは
- OpenAI社が開発
- 圧倒的なユーザー数
- ChatGPTのアカウント開設方法と使い方
- ChatGPT開設方法の手順
- ChatGPTの使い方
- ChatGPTを使ってできること
- テキスト生成
- 質疑応答
- テキスト翻訳
- テキストの要約
- 表計算ソフトの関数記述
- 小説などの脚本作成
- ChatGPTのメリット・デメリット
- メリット
- 多角的な視点で情報収集ができる
- 時間短縮ができる
- 悩み相談ができる
- デメリット
- 情報の正確性に欠ける
- 専門性が高い質問には対応できない
- 正解のない質問には対応できない
- ChatGPTは無料で利用できるのか
- ChatGPT Plusの機能
- ChatGPTの将来性
- 検索エンジン「bing」に搭載されることで起こること
- MicrosoftとGoogleの検索エンジンの覇権争い
- OpneAI社のサム・アルトマンCEOが来日
- ChatGPT遂にアプリローンチ
- まとめ
ChatGPTとは
OpenAI社が開発
その最大の特徴は会話形式でやり取りできること。しかも単に質問に答えるだけではなく、質問の前提に含まれる誤りを指摘したり適切ではない質問自体の回答を拒否したりといった、より自然な問答が可能です。
なお、ChatGPTの開発元であるOpenAI社の設立者にはテスラ社のイーロン・マスク氏も名を連ねています。
また、現在はマイクロソフト社が極めて積極的な投資をおこない、研究開発をさらに推し進めています。
それらからも非常に革新的かつ大きな可能性を持つ技術であることが察せられるのではないでしょうか。
圧倒的なユーザー数
そして、そこから3ヶ月と経たぬ2023年1月、ChatGPTは史上最速でユーザー数1億人を突破したと見られています。
参考までに、いまや世界的なアプリであるTikTokOKとInstagramがユーザー数1億人突破にかかった時間はそれぞれ9ヶ月、2年半と言われています。
これはいかにChatGPTが各方面から注目されていたかが分かる数字といえるでしょう。
ChatGPTのアカウント開設方法と使い方
ここからは具体的にChatGPTを使い始めるためのアカウント開設方法や使い方を解説していきます。
ChatGPT開設方法の手順
ここではGoogleアカウントを例に解説していきます。
登録を進めると、続いて電話番号認証を求められます。
その後、電話に送られる6桁の認証コードを確認して入力すればOpenAIアカウントのサインアップは完了です。
その後、ChatGPTに関する基礎情報や注釈などを確認すればChatGPTを使う準備もひととおり完了します。
なお、ChatGPTはマイクロソフト社の検索エンジン「bing」にも搭載されましたが、そちらの利用は人気殺到につき順番待ちになっています。
とりあえずChatGPTを触ってみたいという人はbingではなくOpenAIのアカウントで試してみましょう。
ChatGPTの使い方
質問したい内容を検索窓に入力するだけです。
また、中央には質問例や利用上の注意点などが提示されています。
はじめてChatGPTを利用するときは目を通しておくことをおすすめします。
なお、ChatGPTは英語での利用を想定されていますが、日本語でも問題なくやり取りできます。
ただし、さすがに英語のほうが豊富な学習済みデータを備えています。
また、ChatGPTは質問の語順が回答に影響を及ぼします。
回答の精度が低いと感じたら語順を工夫したり言語を変更したりしてみましょう。
ChatGPTを使ってできること
テキスト生成
もちろん、分量や文体など詳細な条件設定も可能です。
単にテキストを生成するだけであれば、これまでも実はChatGPTを使わずとも可能でした。
ランダム関数などを使えばよいだけです。
しかし、そうした方法で作成できるテキストは文法上正しくとも意味の通ってないものでした。
対して、ChatGPTの生成するテキストはほとんど矛盾のない自然なもの。
このように、ほぼゼロから意味の通った独自のテキストを生み出せるという点はChatGPTならではの非常に優れた機能といえるでしょう。
質疑応答
先ほどの例では「日本語で質問可能か」という問いに「可能」と応えつつ、「お気軽に」といったクッションまで挟んでいます。
単なる機械的な反応ではなく、まさに人工知能といったところです。
ChatGPTではありませんが、こうしたAIによる自然な質疑応答はすでにビジネス全般に広く応用されつつあります。
テキスト翻訳
単一の質疑応答にとどまらず、連続性も加味した回答までも得られるところは既存のボットとは一線を画しているといえるでしょう。
テキストの要約
既存のテキストを要約することも可能ですし、ChatGPT自身が作成したテキストをあらためて要約させることも可能です。
ただし、未読のテキストをChatGPTに要約させたとしても、コアとなる部分を抜き出せているかはチェックが必要です。
一方で、冗長になってしまった自作のレポートを見直すときなどには非常に便利な使い方ができるのではないでしょうか。
表計算ソフトの関数記述
そのようなときに、ChatGPTへ要求をそのまま伝えると表計算ソフトに記述すべき関数記述も回答してもらえます。
小説などの脚本作成
いわゆる文学の領域にまで切り込んでいる様子はChatGPTの可能性が底知れないことを実感できるのではないでしょうか。
ただし、さすがに面白い/面白くないといった判断は読み手次第ですから、そうした情緒的な部分を効果的に演出するにはいまもなお人による手直しが必要なようです。
ChatGPTのメリット・デメリット
メリット
多角的な視点で情報収集ができる
その場合、切り口を固定されない多方面の観点からの回答を期待できます。
結果として、従来のボットのような機械的な反応では得られない多角的な視点で情報収集できます。
あるいは、うまく使えば人力を必要としないブレインストーミングの代用としても活用できるかもしれません。
時間短縮ができる
そのため、目的に応じてツールを使い分けるのに比べて大きく時間を短縮できる点も意外なメリットになるでしょう。
また、テキスト作成機能を活用すれば、なんらかのテキストコンテンツの骨組みを瞬く間に作ることも可能です。
悩み相談ができる
また、端的に質問に回答するだけではなく、聞き手の状態に配慮した細やかな心遣いさえ感じられます。
そうしたChatGPTの反応は、日記などの閉じた内省では期待できない知見も得られます。
使い方次第では知人・友人に対する悩み相談に代わるものとしても活用できることでしょう。
デメリット
情報の正確性に欠ける
実際の人を相手にしているように、回答を鵜呑みにできないのはデメリットと言わざるを得ません。
それにもかかわらず、ChatGPTの回答は「もっともらしい」ところが曲者です。
このデメリットについてはChatGPT利用者がまずなにをおいても意識しておくべきでしょう。
専門性が高い質問には対応できない
ChatGPTはいわば集合知のようなもの。
それだけにごく少数の人だけが持つ専門的な知識については不得手です。
この点は従来の検索エンジンを用いたウェブ検索と同様といえます。
高度な知的作業については、ChatGPTがライバルとして脅威になるのはいましばらく先のことになることでしょう。
正解のない質問には対応できない
正確な回答のない質問については、ChatGPTはいくつかの仮定を設定して回答してきますし、一般論を提示してくることもあります。
しかし、いまのChatGPTは学習済みのデータをもとにもっともらしい回答をするだけのもの。
時間を置いたからといって、いずれ自ら正解を生み出すようなことは期待できません。
ChatGPTは無料で利用できるのか
無料プランとChatGPT Plusという有料有料プランがあり、利用環境によって月額料金が異なります。
WEB版/APP版 | プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|---|
Web版 | ChatGPT | 無料 | ・基本的なチャット機能(モデル:GPT-3.5-turbo) |
Web版 | ChatGPT Plus | $20/月 | ・優先的なアクセス ・高精度のチャット機能(モデル:GPT-4)
・拡張機能(プラグイン)の利用
|
アプリ版 | ChatGPT | 無料 | ・基本的なチャット機能(モデル:GPT-3.5-turbo) ・モバイル対応
|
アプリ版 | ChatGPT Plus | ¥3,000/月 | ・優先的なアクセス ・高精度のチャット機能(モデル:GPT-4)
・モバイル対応
|
ChatGPT Plusの機能
GPT-4は、テキストだけでなく画像入力にも対応している高度なマルチモーダルモデルです。このモデルは、多様な専門分野や学問の領域において、人間レベルの成果を出すと評されています。
ChatGPTの将来性
検索エンジン「bing」に搭載されることで起こること
正確にいえばChatGPTそのものではありませんが、その技術が応用されています。
これによって、今後のbingは単にものごとを「検索」するにとどまらず、より生活に密着したツールとなっていくものと思われます。
しかし一方で、正確性に欠ける情報が拡散するリスクや、人が自身でものごとを決定する力を失っていくなど、危惧される弊害もまた存在します。
ChatGPTを活用していく人のほうとしても、適切な使い方を模索していく必要が生じてくるのではないでしょうか。
MicrosoftとGoogleの検索エンジンの覇権争い
そしてChatGPTへの対抗馬として自社開発の「bard」(※)をリリース。
これによって、検索エンジンの覇権争いがふたたび勃発しました。
Googleにしては珍しく遅れをとったかたちですが、このまま現状に甘んじるとは思えません。
また、今でこそChatGPTが注目されているとはいえ、AIの基盤となる技術の多くはGoogleが手掛けています。
そう考えると、今後の検索エンジンの覇権争いがマイクロソフトの圧勝で終わるとは考えにくいところです。
※ Google「bard」についてはこちら
OpneAI社のサム・アルトマンCEOが来日
自由民主党の「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」にも出席し、日本では100万人を超えるユーザーがChatGPTを使っていると語られました。また、日本政府に下記の7つを提言したとしてTwitter上でも話題になりました。
1 日本関連の学習データのウェイト引き上げ
2 政府の公開データなどの分析提供等
3 LLMを用いた学習方法や留意点等についてのノウハウ共有
4 GPT-4の画像解析などの先行機能の提供
5 機微データの国内保全のため仕組みの検討
6 日本におけるOA社のプレゼンス強化
7 日本の若い研究者や学生などへの研修・教育提供
ChatGPT遂にアプリローンチ
We expanded the ChatGPT iOS app to 30+ more countries today! Now serving users in Algeria, Argentina, Azerbaijan, Bolivia, Brazil, Canada, Chile, Costa Rica, Ecuador, Estonia, Ghana, India, Iraq, Israel, Japan, Jordan, Kazakhstan, Kuwait, Lebanon, Lithuania (🧵1/2)
— OpenAI (@OpenAI) May 25, 2023
まだダウンロードしていない人は使いやすいアプリもダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
ChatGPT on the App Store
まとめ
・ChatGPTは質疑応答からテキスト作成まで極めて多彩な用途に対応
・しかしながら回答の正確性に欠けるなどのデメリットは存在
・現状、Google社の「bard」と今後の覇権争いが勃発中
ChatGPTはあらたな産業革命の起爆剤ともなりうるとさえ言われる新技術。
今後、あらゆる領域で触れる機会が出てくることと思われます。
まだまだ変化していくとは思われますが、現時点でも基礎的な成り立ちや使い方はおさえておきましょう。