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緊急事態宣言翌日に「オンライン保育」を導入! 保育業界大手ポピンズに聞く、立ち上げの舞台裏。

新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が発令された時、保育園に通う子どもたち・親たちの日常は大きく変化しました。多くの方々にとって、「日常」のありがたみが身に染みる日々だったと思います。保育園などで過ごす日常生活が突然変わった子供たちも多くいました。そんな中、子どもたちに「日常」をどうにかして届けたい!との強い思いを持って、Web会議アプリ「Zoom」を使い、緊急事態宣言の翌日から「オンライン保育」を始めたのが、子育て支援や介護支援サービスを全国で320カ所展開する株式会社ポピンズホールディングスです。

前例のない挑戦をどうやって成功させたのか、「オンライン保育」をスピーディーに実現できた理由とは、そして今後保育・教育業界にどうDXを取り入れていきたいのか、同社代表取締役社長の轟 麻衣子氏にお話を伺いました。

ざっくりまとめ

・スピーディーなオンライン化の要因は、DX部の新設、会社のカルチャー、デジタルへの抵抗のなさが挙げられる。最終的には「どうにかして子どもや保護者の方々に日常を届けたい」という心意気が原動力に
・「繋がり」をテーマにオンラインとオフライン双方の良さを活かしたハイブリッド型保育を実現
・親御さまからはポジティブな反響が!
・DX部を中心に、保育に対するデータを蓄積しながら新しい可能性を追求したい

緊急事態宣言直前から着手した、保育のオンライン化

ー「オンライン保育」について、いつ頃から準備を始めたのでしょうか?

緊急事態宣言が出る直前からですね。外出規制が行われる可能性が高くなり、お子様たちが保育園に来られなくなっても、日常を支え、テレビ電話ツールを使って保育ができないかと考えたのがきっかけでした。東京など主要都市を対象に、最初の緊急事態宣言が出た翌日から「オンライン保育」の導入に向け、実証実験を開始しました。その後、約3週間で準備を完了させ、全国の園でオンライン保育をスタートさせました。

オンライン保育で、子どもたち同士が繋がれた!

ーオンライン保育の概要を教えてください。

一番のキーワードは「繋がり」です。一方通行で何かを教えるのではなく、朝の挨拶から始まり、読み聞かせや手遊びなど、これまでの日常で一緒に行ってきたことをWeb会議アプリ「Zoom」を通じて、お子様と保育士が一緒に行うようにしました。ご家庭の保護者様にとっては1日のリズムが作れますし、お子様にとっては今まで一緒に過ごしていたお友達や先生と画面越しに、繋がりを感じられる機会になっています。

私たちはエデュケア、「教育(エデュケーション)と「保育(ケア)」を組み合わせた新しい保育の形を実践しているのですが、オンラインを活用することでこのエデュケアが深化すると考えています。まず、オンライン上では「学びの種を蒔く」活動をします。例えば、朝最初にお子様たちとオンラインで顔を合わせるとき、「今日はみんなの周りにある春を見つけてきてください」といったお題を出します。その後、みんながオフライン、つまりリアルな身の回りでみつけて持ち寄ったお花や草木などの「春」をオンライン上で見せ合ってもらいます。オンラインで学びの種蒔きをし、リアルなオフラインで五感を使って体験をし、それをまたオンライン上で発表するなどアウトプットしていく…そうした相乗効果でエデュケアを行うのが狙いです。オンラインとオフラインのハイブリッド型とも呼べる取り組みで、それがウィズコロナ時代の新しい生活様式におけるこれからの保育の形なのかなと思っています。

また、0〜2歳の間はお子様だけでなく保護者様のサポートも必要な時期です。そこで、「オンライン育児相談」という場をつくり、直接、子どもを長時間自宅で見るために何に気をつければいいのか、どんな遊びがあるのかなどを、情報を必要としている保護者に寄り添い、相談にのる機会をつくりました。

ーオンライン化したからこそ、提供できるようになったことがあれば教えてください。

まずは、緊急事態宣言時にオンライン保育がなかったら、お子様同士は3ヶ月間繋がれなかったわけです。大人はオンラインで繋がれていますが、保育園のお子様同士は繋がる機会がなかった。登園されていたエッセンシャルワーカー(※)のお子様、在園のお子様たち、保護者の皆さま、そして先生が「繋がれた」ということは非常に大きいと思います。

また、私たちは英語の先生がオプションで各園を巡回するプログラムがあるのですが、その先生が運営する320の全園を回るのは、物理的に今までは難しかったわけです。しかし、オンラインを通じて運営する320の園に通う児童全員に届けることができるようになった。オンラインを活用することで、世界が変わり、サービスを多くのお子様たちに届けることができるようになったという側面もあります。

またオンラインで素晴らしいのは全員が最前列にいるということですね。リアルだと恥ずかしくて発言できない・・・という子の壁が取り払われる、というような傾向もありました。みんなが最前列で、一人ひとりをしっかり見つめるという保育をより向上できるチャンスなのかもしれないとの可能性も感じました。

※医療従事者、警察・消防関係者、公共団体関係者、銀行やスーパーマーケット勤務者といったライフラインに関係する業務に従事される方々のこと

緊急事態宣言翌日には、オンライン保育を実施できたワケ

ー緊急事態宣言翌日には実証実験を開始し、その後3週間で全国の園に導入したとのことですが、それだけスピード感をもってオンライン保育が実現できた背景には何があったのでしょうか?

実は私が社長に就任した時の約束で、ITを強化していくことを大きな柱の一つにしていました。私たちの保育・介護業界というのは、IT化がまだまだ遅れている業界です。ITで私たちがやっている保育のタスクを見える化する仕組みをつくり、そこから改善していこうと考えていました。そこで、今年の1月にDX(デジタルトランスフォーメーション)部を新設し、様々な取り組みを進めていたんです。このように、布石が打てており、オンライン保育を迅速に遂行できる部署があったということも素早い体制作りへのシフトの要因の一つだと思います。またポピンズは2006年に米国スタンフォード大学、2007年にはハーバード大学、英国ノーランド・カレッジへの幼児教育研修をスタートしておりますが、中でもハーバード大学とは、オンラインのスカイプを通して共同研究を行ってきました。こういった経験値の積み重なりが功を奏したと感じております。
さらに、以前からデジタル化を進めていたことも大きな要因です。弊社は保育業界に先駆けて10年以上に渡って、基幹システムを自社で開発し、保育ノートを含めすべて電子化させています。ですから、保育士はPCやiPadを使い慣れていて、オンライン化に対しても抵抗が少なかったのだと思います。

またトップ層のコミット、そして、意思決定のスピードや変化に対する柔軟性がある会社のカルチャーも大きかったのだと思います。弊社は規模から言えば大企業という位置づけになるかもしれません。しかし、ポピンズはやると決めたらものすごいスピードで物事が変わっていく企業です。こうしたことを何度も社員は経験しているので、ベンチャー企業並みの変化に対する柔軟性が育まれていたのだと思います。


そして最後は心意気。緊急事態宣言によって、お子様や保護者様の日常生活は急に奪われてしまったんです。そんな中、どうにかしてお子様や保護者の方々に日常を届けたいという想いや愛情こそが、追い風となって実現できたのだと思います。

保護者からのポジティブな反響

ー保護者様からはどんな反響があったのでしょうか?

嬉しいことに、ポジティブな反応が多かったです。緊急事態宣言は4月だったので、0歳児、1歳児のお子様などにはまだ登園したことのないお子様も多く、オンラインでの対面が最初という方も多かったのです。そんな中、保育参観のように保育園の雰囲気を事前に知ってもらえたことも良かったと思います。

また保育士側からも、普段見ることができないそのお子様の家庭環境が垣間見れて、家庭訪問のように、勉強になったという声も多かったです。子ども、保護者、保育士と、全員にとって良い試みだったのかなと考えています。

<保護者の皆様の声>
>毎日のリズムがつくので嬉しい。絵を見せ合ったり、先生や友達と話せて楽しい!
また、次の機会までにかぶとを作ってくるなどの課題もあり、準備する部分で、日々が楽しくなる。(4歳児保護者)

>始まる前はZoomじゃなくて本物に会いたい!とあまり乗り気ではありませんでしたが、始まってみるとニコニコで、終わると月曜楽しみーと言っていました。本日の歌・体操、大喜びでした毎日、楽しみにしています。(5歳児保護者)

>4月から入園ですが、自粛で通ったことがないにも関わらず、先生たちの人となりを観て安心しています。また、楽しそうにするお友達を観て、安心できました。通う日が楽しみです。
(0歳児保護者)
>5月から初登園でしたが、オンライン保育で毎回、遊んでいたので、すんなり登園できました。オンライン保育でなじんでいたから、だと思います。(1歳児、3歳児保護者)

これからの保育のDX戦略

ー今後の保育分野についてのDX戦略を教えてください。

まず前提として、新設したDX 部を中心に、より良い保育の形への改革を強化していきたいと考えています。
例えば、業務改革の側面です。保育士は国家資格を持っています。専門性を持っている保育士にしかできないことと、保育士以外でもできることを分ける、つまり先ほどお伝えした「タスク化」を推進したいと考えています。そうする中で、人間が愛情や温もり、経験をもとに行うべき業務と、人間よりも機械の方が正確にできること、というのが見えてくるはずです。後者に関してはどんどん機械に任せるということをしていきたいと思っています。

例えば、保育士が一人一人の子どもに検温を行う検温チェックは人が行うと、測っている最中に子どもが動き正確に測定できないことがあります。それが、非接触型で額にかざすだけで体温が測定でき、その結果がiPadで管理できるという仕組みを導入できれば、効率的かつ正確に業務ができるようになります。園児のお昼寝中に決められたペースで行う「午睡チェック」については、年齢によってそのペースは決まっていますが、0歳児の場合は5分おきに確認しなければいけません。午睡チェックも、もしかすると機械の方が正確にできるかもしれません。ITの活用しどころをしっかり考え、改革を行っていきたいです。

ここで重要なのは、保育士さんの仕事を取り上げてしまう、ITでリプレイスするのではなく、保育士さんの仕事をもっと保育士さんらしく、彼・彼女らにしかできないお仕事に特化してもらうために、どこにITを活用したらいいのかということです。

また、様々なデータを貯めていくことが、新しい展開につながるとも考えています。例えば、保育士の頭の中にある知見を見える化して検証することができるかもしれません。また、子どもの視線を感知する機械を導入すれば、何に興味を持つのかなど、将来に繋がる分析をすることができるかもしれませんし、どんな声がけをした時に、子どもたちの反応がどういう風に違うのかなど、データをたくさん取っていくことによって、新しい発見があるかもしれません。データ化には多くの可能性が秘められていて、未来をを考えるだけでワクワクします。オンラインとオフラインをうまく融合しながら、ハイブリッド型の可能性をもっと深めていきたいと思っています。

HPはこちら:https://www.poppins.co.jp/

公式facebookはこちら:https://www.facebook.com/PoppinsCorporation/
轟 麻衣子
株式会社ポピンズホールディングス
代表取締役社長

12歳からイギリスの全寮制私立学校に単身留学し、
ロンドン大学King's Collegeに入学
2006年、INSEAD大学院にてMBA課程修了
その後、外資系金融、ラグジュアリーグッズ、25年間の海外生活(英・仏・シンガポール)を経て
2012年株式会社ポピンズ取締役に就任
2018年株式会社ポピンズ代表取締役社長に就任、
経済産業省 産業構造審議会 2050経済社会構造部会委員に就任
2020年株式会社ポピンズホールディングス代表取締役社長に就任
公益社団法人全国保育サービス協会理事に就任
公益社団法人経済同友会「日本の明日を考える研究会」副委員長就任    

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