明治安田生命、AIを活用した表情のトレーニングアプリを営業職員に導入

株式会社シーエーシー(以下CAC)は、AI を活用したトレーニングアプリ「心sensor for Training」を、明治安田生命保険相互会社の全国約32000人の営業職員(MYライフプランアドバイザー、以下アドバイザー)が持つ、業務用スマートフォン(MYフォン)に提供開始した。

出典元:プレスリリース
本アプリは2020年3月にテスト運用を開始し、順次全国展開する。今回のアプリ導入は利用者のサービスの向上を目的として、アドバイザーの外出時の笑顔チェック、アドバイザーがひとりでも行えるセルフトレーニングに活用するという。

アプリはまずは「表情練習モード」から提供開始し、2020年5月に「表情採点モード」、2020年8月には表情に加えて話している内容の採点もできる「スピーチ採点モード」を搭載予定。

・表情練習モード
スマートフォン画面を見ながら、7種類の感情(喜び、怒り、恐怖、驚き、嫌悪、軽蔑、悲しみ)および、4種類(笑顔、真剣、好感度、お詫び)の表情練習などができる。

・表情採点モード
アドバイザーがトレーニング教材を再生しながらスマートフォン画面に向かって話をすると、表情をリアルタイムにAIが分析する。結果画面では、表情の採点と、練習中の動画やより良い表情作りのポイントを分析レポートで確認でき、アドバイザーの振り返りに役立てることができる。

・スピーチ採点モード
CAC独自開発のSpeech Rating Systemを使い、トレーニング教材を使った練習時に発話した内容を自動でテキスト化し、話す速度や頻出する単語等から、AIによる客観的な分析ときめ細やかな評価ができるよう、CACと明治安田生命が共同でアプリの開発を進めていく予定だ。

■「心sensor for Training」について

「心sensor for Training」は、カメラを搭載したPCやタブレット端末上で利用できる、CACの表情トレーニングアプリ。感情認識AIがカメラで応対練習中の顔の表情筋の動きを解析し、どのような印象を与える表情であったかを採点・評価する。

感情認識エンジンに米Affectiva, Inc.の感情認識AI「Affdex(アフデックス)」を使用している。Affectivaは、感情認識AI分野における世界のリーディングカンパニー。ディープラーニング技術を取り入れており、表情データの蓄積とともに識別精度が向上する。これまでに世界87ヵ国以上から900万件以上の表情データを収集・蓄積し、この世界最大級のビッグデータによって精度の高い感情認識を実現している。

人の表情から感情を推定する技術である感情認識AIを応用し、伝えたい感情→望ましい表情、という展開を設定して表情トレーニングに役立つよう設計したのが、CACの「心sensor for Training」とのことだ。

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