デロイト トーマツ、サプライチェーン全体の脱炭素化を包括的に支援するサービスを提供へ

デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は、株式会社ウェイストボックスと連携し、脱炭素経営を推進する企業向けにサプライチェーン全体のCO2排出量算定から、排出権調達も含めたサステナビリティ経営の推進までを包括的に支援するサービスを行うことで合意したと発表した。

世界的に脱炭素シフトが進んでいる昨今の社会情勢において、企業における脱炭素化は自社の直接排出(スコープ1)、電力消費に伴う間接排出(スコープ2)に留まらず調達する原材料、製品やサービスなどサプライチェーン全体(スコープ3)まで進めることがスタンダードになってきている。そのため、脱炭素経営を推進する企業には自社のサプライチェーン全体のCO2排出量の算定、再エネや環境価値の調達状況をサプライチェーン企業別・製品ライン別に可視化する必要性が高まっているという。

加えて、脱炭素化のための手法(グリーン電力調達、環境価値調達など)にかかわる制度や方法論は複雑化しており、自社の脱炭素経営の取り組みがこのようなルールに対応できているのかを確認し、その正確性を向上することが求められている。

そこでデロイト トーマツは、GHGプロトコルに基づくサプライチェーン(スコープ1、2、3)におけるCO2排出量算定、及び環境価値の創出・取引について10年以上、国内でも最多の実績を有するウェイストボックスの技術・知見を活用して、脱炭素経営を推進する企業のサプライチェーンゼロエミッション化を包括的に支援するとのことだ。

具体的には、以下のようなサービスを実施、強化する。

1) サプライヤー別・製品別の排出量及び再エネ・環境価値調達量の見える化:
サプライチェーン企業及び製品別のCO2排出量、再エネ・環境価値調達量の算定・把握に係る助言業務を提供する。また、CO2や環境価値等のサプライチェーン企業及び製品への紐づけを効率的に行えるシステム開発を支援する。

2) GHG排出量集計の正確性向上に係る助言:
現状のサプライチェーン企業・製品の状況を踏まえ、GHGデータ入力に伴う内部統制の整備・運用に関する事項、システム上の改善事項に関する助言を提供する。

3) サステナビリティ経営推進の包括的支援:
クライアント企業及びサプライチェーンの実態と想定リスクを踏まえ、サプライチェーンのゼロエミッション化に向けた戦略策定、SBTi目標設定、グリーン電力や環境価値の創出・調達、情報開示など多岐にわたって包括的に支援する。

さらに、両社の連携開始を契機に、上記のサービス提供に加え、サプライチェーンのゼロエミッション化のプラットフォームビジネスなど新たな事業の推進もあわせて検討するという。

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