2023年3月卒業（修了）予定の大学生・大学院生対象の「テレワークと給与」に関する調査結果が発表

コロナ禍でテレワークが普及・定着する中、アメリカのIT大手・Googleが、テレワークを継続する社員の給与を最大25％削減する方針であることが報じられ、話題となった。オフィスから離れた住宅費や生活費の安いエリアに住む場合は、給与が最大25％削減されるという。給与が削減される場合でもテレワークを実施したいと思うのか、給与が削減されるのであればテレワークは控えたいと思うのか、学生の「テレワークと給与」に関する考えを調査したとのことだ。

（1）給与が減額でされる場合もテレワークの制度を利用したい学生は、17.8％に留まる

給与が最大25％などの幅で減額される場合も、テレワークの制度を利用したいと回答した学生は17.8％に留まった。「（給与が減額されない場合）テレワークの制度を利用したい」と回答した学生は74.5％に達したが、「給与が最大25％などの幅で減額される場合」という条件がつくと、テレワーク制度の利用を希望する回答は4分の1以下になった。「給与が減るのであれば、テレワークは希望しない」「電気代やインターネットの回線費など、テレワーク時の出費もあると思う。テレワークで給与が減るのであれば、出社したい」「同じ仕事で給与が減るのは悲しい」といった声があがっており、給与が減るのであればテレワークは希望しない学生が多いことが分かる。「給与が減ってもテレワークをしたい」と回答した学生からは、「通勤時間がなくなることを考えると妥当だと思う」「給与が減るのは仕方がないけれど、その分副業は認めて欲しい」といった声が寄せられた。

（2）テレワークよりも、給与を重視する傾向。
「月収25万円で出社勤務」の回答が、「月収18万円でテレワーク勤務」の5.6倍に

「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク勤務」を選択できる場合、どちらを選択しますかという質問においては、「月収25万円で出社勤務」が40.0％、「どちらかと言えば月収25万円で出社勤務」が44.9％の回答となった。8割超の学生が「月収25万円で出社勤務」を希望しており、「月収18万円でテレワーク勤務」を希望する回答の5.6倍となった。テレワークよりも、給与を重視していることが分かる。「同じ仕事で、給与が異なるなら高いほうを選びたい」「給与にも差が出てくると、出社勤務のほうが、重要な仕事を任せてもらえると思う。成果を上げることや、社会人として成長することを考えると出社したい」などの声があがった。

調査概要
・調査対象：「あさがくナビ2023」へのサイト来訪者
・調査方法：Web上でのアンケート
・調査期間：2021年9月3日～2021年9月30日
・有効回答数：415名