【特集】デジタルシフト時代のマーケティング入門・関連記事5選

「その変革に勇気と希望を」というコンセプトを掲げ、さまざまな企業のデジタルシフトに関する取り組みやサービスの背景をお届けするデジタルシフトタイムズ。その数ある記事の中から、編集部独自の観点で「まず読んでほしい!」記事を厳選する特集企画。今回は「マーケティング」をテーマに、デジタルシフト時代に知っておきたい5つの記事をご紹介します。ブランド価値構築やフレームワーク導入、タッチポイント拡大など、自社で見直すべきマーケティングのヒントが見つかるかも?
※紹介する記事の内容は取材時点のものです。

企業をコンテンツ化する「物語マーケティング」

商品やサービスが溢れる時代。企業には、ただ商品を提供するのではなく、顧客と持続的な関係を築くことが求められています。ファクトベースでの差別化が難しくなっている中、好意や愛着を生み、ブランドや企業が顧客にとって特別な存在になるために、再注目されているのが「物語マーケティング」です。デジタルシフト時代に、企業がつくりあげるべき物語とは?

ざっくりまとめ

- 物語の効果は、記憶に残ること、感情的につながること、興味をかき立てること、真実味をもたらすこと、説得すること。

- 現代では、物語がインタラクティブに育まれるという観点も含め、消費者の体験をデザインできる能力がマーケターには不可欠。

- 人間は商品を買っているのに、実際は意味を買っている。企業は自分たちの物語をつくってユーザーとのオリジナルな関係を構築する方向へ。

- これからのマーケティングは、顧客が聞きたい、知りたい、やってみたい、話したい物語をどうやって伝えていくかがが大事。物語を通した意味の設計も重要。

サブスクの先駆者が語る、マーケティングフレームワーク

NetflixやSpotifyが台頭するはるか前、2012年にいちはやくサブスクリプションをビジネスモデルとして取り入れたアドビ社。売り切り型製品のサブスク化は、マーケティング戦略さえも変えてしまったと言います。契約更新までのカスタマージャーニーをケアするために同社が導入した「DDOM(Data Driven Operating Model)」というフレームワークとは?

ざっくりまとめ

- テクノロジーの進化に伴い、収益を確保しながら、お客様に最新の機能を利用していただくため、サブスクリプションモデルへの移行を決断。

- 2012年、サブスク開始当時のユーザーの反応は賛否両論。お客様の要望に寄り添いながらサービスの細分化にも取り組む。

- サブスク化からの8年で「クリエイティブの民主化」が起きる。現在は趣味として使うユーザー層が増加。

- Adobe Creative Cloudの好調から、2020年は過去最高の売上に。

- データサイエンティストチームを作り、あらゆるデータをスピーディーに共有。顧客満足度の向上にもつなげる。

ECを始める前に知っておきたい心構え

事業会社側でのデジタル領域の統括、小売業やD2Cブランドへのアドバイザーとしての活動と、ECビジネスの可能性を伝えているECエバンジェリストの川添氏、数多くのEコマースとブランディングのプロジェクトを支援してきたFRACTA代表取締役の河野氏の対談企画。すぐにECをやりたいという事業者が多い中、新規のECは集客と運営体制が重要だと語る川添氏。「ECとリアル店舗の差別化」「他のブランドとの差別化」よりも、「まずは店舗でやっていることをECでもできるようにする」ことを目指すべきだと語る真意とは?

ざっくりまとめ

- Eコマースを始める際に大切なのは、お店を開けることではなく、既存のお客様と繋がっていること。

- EC事業者・担当者は今、疲弊しすぎている。EC担当者を今すぐ育成すべし。

- 新しいチャレンジがしたければ、自社のビジネスを今一度振り返って考えることが重要。

売ることを目的にしない、体験のタッチポイント

多くの小売企業が店舗の在り方、消費者接点のつくり方を見直す中、アメリカ・サンフランシスコから日本に上陸した体験型ストアのパイオニア「b8ta」。店内でカメラやタブレットを活用することで、出品企業は来訪客のデモグラフィック情報や行動データを商品改良やマーケティングに活かせると言います。体験に集中してもらうタッチポイントに期待できる効果とは?

ざっくりまとめ

- 体験に集中してもらうため、売上からの仲介料をいただかないビジネスモデル。

- その場で体験いただく特性上、説明が必要な商品は相性がいい。

- b8taをご活用いただき、オフラインでの認知度をあげるという使い方もおすすめ。

数字や統計から入らない、MA構築のポイント

40年かけて積み重ねてきたホームセンターとしてのあり方を改革し、IT小売企業として生まれ変わろうとしているカインズ社。デジタル化の推進にあたり、Emotionalな体験をサポートするために導入したのがマーケティングオートメーション(MA)」だったとのこと。「統計的な分析より、現場の声を聞く」ことが重要だと語る、カインズ流MA構築術とは?

ざっくりまとめ

- 「Emotionalな体験を届けるためのデジタル化」とは「イヤだなぁ」をなくし、驚きを与えること。

- 社内のプロ並みの情報通=フェチをメディアで発信したり、新商品開発に活用したりして、Emotionalな顧客体験の創造を行っている。

- MA構築の際は、数字や統計から入らない。「どんなお客さまがいるかイメージし、グループ化すること」が重要。

- デジタル施策の説明にはデジタル用語を使わず、シンプルな言葉で語る。

- デジタル化を成功させるには「投資だから」と理由をつけてBSに逃げず、PLにコミットする設計を考えることが重要。

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