AI活用

AIスピーカーで暮らしを豊かに テクノロジーがもたらすライフスタイルチェンジ

「AIスピーカー」とは、話しかけるだけで操作できる小型スピーカー機器のことです。ネットに接続できるため、外部サービスとの連携が可能で、さまざまな便利機能を利用することができます。
AIスピーカーでは、具体的にはどんなことができるのでしょうか?注目の4機種について、特徴や日常生活の中での利用方法を紹介します。

AIスピーカー(スマートスピーカー)とは?何ができる?

「AIスピーカー」とは、スマートスピーカーとも呼ばれている機器で、人工知能(AI)アシスタントを備えているスピーカーのことをいいます。AIアシスタントはスマートフォンにも搭載されているもので、話しかけることで音楽を流したり、ニュースや天気などの情報を収集し、こちらに伝えたりすることができます。

天気予報やニュースの読み上げ

朝の支度で慌ただしく、ゆっくりと新聞を読んだりテレビを見たりできないようなときでも、AIスピーカーに話しかければ天気予報やニュースを読み上げてくれます。

例えば天気予報が知りたいときは、AIスピーカーにあらかじめ位置情報を設定しておきます。設定地の天気を案内してくれるほか、発令されている警報を読み上げてくれる機能があるものも。

呼びかけるだけで最新ニュースを読み上げてくれる機能も便利です。毎朝のニュースチェックが、身支度しながらや朝ごはんの用意をしながら行うことが可能になります。

メモやTodoリスト、アラームのセット

料理中などで手が離せないとき、掃除中で手が濡れているときも、AIスピーカーに話しかければメモをとることができます。いいアイデアを思いついたのに書くものが手元にないというとき、AIスピーカーがあればあとで思い出せずに困ることもなくなるでしょう。

AIスピーカーと連携しているカレンダーに、パソコンやスマートフォンからスケジュールを登録しておけば、「今日の予定は?」と話しかけただけで確認することができます。ToDoリストやアラームも同様に設定しておくと、AIスピーカーから確認したり、アラームを鳴らしたりすることも可能です。

家電製品のON/OFF

AIスピーカーとそれに対応できるIoT家電を連携させておくと、音声だけで家電操作が可能になる「スマートホーム」が実現できます。IoT家電でない場合でも、スマートリモコンをプラスすれば、AIスピーカーを連携させることが可能です。

家電がAIスピーカーと連携していれば、スマートフォンから電源のオンオフや明るさや温度調節などの機能を操作できるように。それに加え、スマホアプリでアクションを設定することによって、AIスピーカーに「ただいま」と話しかけるだけで、照明とエアコンを一気につけるようなこともできます。

音楽の再生

AIスピーカーは、呼びかけるだけで音楽再生が可能になります。音楽再生には、一般的にはネット接続による音楽配信サービスを使います。

AIスピーカーの機種ごとに、利用可能な音楽配信サービスが異なる点に注意しましょう。例えば、「GoogleHome」はGooglePLAYmusicとSpotifyを、「LINE Clova」はLINE Musicを利用することができます。

日本で発売されている主要な製品

近年のAIスピーカー市場は、「Apple HomePod」の日本発売もあり、ますます盛り上がりを見せています。すでに発売済みの「Amazon Echo」「Google Home」「LINE Clova」などもあわせて、どれを買えば良いのか戸惑っている方もいるのではないでしょうか。

以下では主要なAIスピーカー4機種について、機能などをまとめて紹介していきましょう。

Amazon Echo

Amazon Echoシリーズは、2019年11月現在で7機種が販売されています。もっともシンプルな「Echo Flex」が2,980円(税込)、ハイエンドモデルの「Echo Show」が27,980円(税込)です。

最も人気なのがエントリーモデルの「Echo Dot」。目覚まし時計のようなコンパクトさなので、気軽に使いたい場所に置くことができます。音声操作でアラームやタイマーを簡単にセットでき、家電操作も可能です。

音楽を聴きたい方は、通常月額980円が380円(税込)になる音楽配信サービス「Music Unlimited」を使うのがおすすめです。Bluetoothスピーカーに接続できるので、高音質で音楽を楽しめるでしょう。

Google Home

Google Homeは、検索エンジンやスマートフォンなどを開発、運営しているGoogle社のAIスピーカーです。フラッグシップモデルの「Google Home」のほかにも「Google Nest Mini」と「Google Nest Wifi」、「Nest Hub」と「Nest Hub Max」があります。

2019年10月に発売された「Google Nest Mini」は、前モデルの「Google Home Mini」ができなかった壁掛けが可能になり、より自由に配置できるようになりました。

LINE Clova

LINE Clovaシリーズには、「LINE Clova WAVE」と「LINE Clova Desk」、廉価版の「LINE Clova Friends」と「LINE Clova Friends mini」がラインナップされています。

メッセージアプリ「LINE」と連携しているのが最大の特徴で、LINE Clovaを介せば声だけでLINEのメッセージ送信やLINE通話が可能(LINE Clova WAVEのみ不可)になります。

Apple HomePod

Apple HomePodは、iPhoneやiPadを発売しているApple社のAIスピーカーです。4つの中では、日本発売は2019年8月と一番後発にあたります。

iPhone同様に音声アシスタントSiriに話しかけると、天気の確認や音楽再生をすることが可能です。iPhoneやiPadがないと初期設定すらできない点に注意が必要ですが、他Apple製品との連携はとても簡単にできます。

AIスピーカーの機能比較

紹介してきたAIスピーカー4機種について、できることと得意なことについてまとめました。購入の際にはぜひ参考にしてください。

Amazon Echo できること 得意なこと

Amazon EchoのAIアシスタントである「Alexa(アレクサ)」は、「スキル」と呼ばれるプラグイン機能を習得することが可能です。スキルには、呼びかけるだけで飲食店の予約ができるものや、銀行残高が確認できるものなどがあります。また、画面付きモデルの「Echo Show」や「Echo Spot」を使えば、プライムビデオの再生の音声操作が可能です。

エントリーモデルの「Echo dot」はコンパクトさと値段の安さがメリットですが、その分音質に不満が出てしまうかも。上位モデルの「Amazon Echo」と「Echo Plus」にはウーファーとツイーターがプラスされているので、高音質を求める方におすすめです。

Google Home できること 得意なこと

Google Homeは日本語の認識性能が高く、呼びかけるだけでGoogle検索やカレンダーなどの各種サービスを利用できます。ほかにも、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット、TVをインターネットと接続するChromecastとの連携も声だけで可能です。

音楽配信サービス「Spotify」の無料版に対応しているのも魅力で、ほかにも「Google Play Music」や「AWA」などの多くのサービスを利用することができます。

LINE Clova できること 得意なこと

LINE ClovaはメッセージアプリLINEと連携可能で、発話能力に関しては他AIスピーカーよりも優れています。

かわいらしいキャラクターの形をしている「LINE Clova Friends」なら、子どもでも楽しく使えるでしょう。童話を読んでもらうこともできるので、良いパートナーとなってくれそうです。

「LINE Clova WAVE」は別売りのスマートリモコンが不要で、本体だけでさまざまな家電の操作が可能です。

Apple HomePod できること 得意なこと

Apple HomePodはスピーカーの質が良く、特に重低音の響きが素晴らしいことが評価されています。搭載されているAIが部屋の音の響く特性を分析しているため、室内のどこにいても良い音を楽しめます。

また、マイク性能も良いので、スピーカーの間近で話すようにしなくても、Siriはすぐに応えてくれます。

他のApple製品と連携し、セットアップするのにアプリは要りません。iPhoneなどをお持ちであれば、便利に使うことができるでしょう。

AIスピーカーがある未来はどうなる?

AIスピーカーは、子どもやお年寄りなど、難しい操作ができない方や、からだが十分に動かせない方でも声だけで操作することが可能です。ボタンを押すという操作すら必要なく、離れた場所から話しかけるだけで明日の天気を知ることができるのです。

AIスピーカーに家電を接続すれば、寝たきりの方でも朝になれば電気を点け、テレビをONにすることができます。これが将来、家具やドアなど、家の中のあらゆるものに接続できるようになれば、口しか動かせない方でも部屋の外へ出ることができるようになるでしょう。

まとめ

AIスピーカーは、接続できるものやサービスにそれぞれ違いがあります。お手持ちのスマートフォンやパソコン、使っているネットサービスに合わせて、AIスピーカーを選択するのが良いのではないでしょうか。

比較的廉価なモデルを同機種で複数購入し、家中に置いて使うことも可能です。複数のAIスピーカーを連携させれば、より高い音響効果を得ることもできるでしょう。

人気記事

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

国内外の金融機関と前職のアドビを含め、主にマーケティングや広報領域で手腕を発揮してきた秋田夏実氏。2022年5月に入社したみずほフィナンシャルグループでは、これまでのキャリアから一新して、グループCPO(Chief People Officer)とグループCCuO(Chief Culture Officer)を務め、組織開発・D&I推進等と企業文化の改革に挑戦をしています。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授とともに、これからの時代のキャリアと学びについて意見を交わしました。 前半は秋田氏のこれまでの経歴、アメリカのビジネススクールでのエピソード、みずほに入社を決めた理由などをうかがいます。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

AIによりヒットソングの特徴をふまえたオリジナル楽曲を作成するサービス「FIMMIGRM(フィミグラム)」。AIによる作曲サービスが盛り上がりを見せつつある昨今、音楽プロデューサーとしてYUKIや中島美嘉、Aimerなどのアーティストを手がけてきた玉井健二氏が開発に携わっていることで、大きな話題を呼んでいます。 FIMMIGRMの利用方法は、大量に自動生成された曲から好みの曲をジャンルごとに選択するGENRES(ジャンル)、ワンクリックでAIが曲を生成する ONE-CLICK GENERATE(トラック生成)、ユーザーの自作曲をもとにAIが曲を生成するGENERATE(トラック生成)、AIが生成した曲にプロの編曲家が手を加えるPRO-ARRANGED(プロアレンジ)の4パターン。AIにより専門知識不要で誰もが作曲できるようになる未来が間近に迫った今、音楽業界はどのように変化するのか? 株式会社TMIKと音楽クリエイター集団agehaspringsの代表を務める玉井健二氏にお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

電話一本、わずか20秒で「認知症疑い」を判定。AIで「認知症対策」はどう変わるのか

電話一本、わずか20秒で「認知症疑い」を判定。AIで「認知症対策」はどう変わるのか

9月21日の世界アルツハイマーデーにサービスの提供を開始した「脳の健康チェックフリーダイヤル」。「0120-468354」に電話をして、日付と年齢を答えるだけで、AIが自動的に認知機能の状態を判定してくれます。判定に必要な時間は約20秒で、その精度は93%。このプロジェクトの立役者が、NTTコミュニケーションズのビジネスソリューション本部 第一ビジネスソリューション部に所属する武藤 拓二氏です。自身の祖父母が認知症の患者になった経験からこのサービスを思い立ったという同氏に、誕生の経緯からパートナー企業との共創の形、目指す未来の姿についてお話を伺いました。

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

DXはもはや、企業にとって欠くことのできない重要な経営課題であり、多くの企業がDXの必要性を実感しています。しかしながら、DX推進がうまくいっている企業は一握りに過ぎません。これまで、100社を超える日本企業のデジタルシフトを支援してきたデジタルシフト社の取締役CTOの山口 友弘氏とDX開発事業統括責任者である野呂 健太氏とは、コロナ禍を経てDXがバズワードとなっている状況下において、「企業間の『DX格差』は拡大している」と語ります。 DX格差が生じる理由はどこにあるのでしょうか? そして、その差を埋めるための一手とは――。DXの最前線を走るプロフェッショナルが、全4回にわたってお届けする連載対談企画。第1回の今回は、二人の対談で明らかになった『DXを成功に導く7箇条』をもとに、DXをうまく推進している組織の共通項を深掘りします。

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

2020年、創業100周年を迎えた株式会社イトーヨーカ堂。ロシアのウクライナ侵攻に、進む円高と物価高など厳しい経済状況の中、今年3月に社長に就任した山本哲也氏は「信頼と誠実」を掲げ、商売の原点に立ち返ることを標榜しています。イトーヨーカドーはどのように変わるのか? これからの時代のスーパーに求められる形とは? 立教大学ビジネススクールの田中道昭教授との対談をお届けします。 前編は山本社長が社長に就任した経緯、2000年以降業績が落ち込んだ原因の分析、そして現在進行中の新しい売り場づくりの施策などについてお話をうかがいます。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

2022年7月に画像生成AI「Midjourney」がリリースされ、その後「Stable Diffusion」などのさまざまな画像生成AIが数多く登場するなど、大きな話題を呼びました。この数ヵ月の間、世界の人々のAIに対する捉え方は大きく変わったのではないでしょうか。 今後AIはどのような進化を遂げていくのか。今回は、国内外のAI事情に詳しい株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に、海外のレポートから読み解くAIの進化について解説していただきました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

Clubhouseをはじめ、新勢力が次々と参入し、拡大を見せる音声コンテンツ市場。その中で、民放開始から70年の歴史に「大変革」を巻き起こしているのが“ラジオ”です。放送エリアの壁を取り払う、リアルタイムでなくても番組を聴けるようにするといった機能で、ラジオをデジタル時代に即したサービスに生まれ変わらせたのは、PCやスマートフォンなどで番組を配信する『radiko(ラジコ)』。今回は、株式会社radiko 代表取締役社長の青木 貴博氏に、現在までのデジタルシフトの歩みと将来の展望について、お話を伺いました。