AIスピーカーで暮らしを豊かに テクノロジーがもたらすライフスタイルチェンジ
2019/12/20
AIスピーカー(スマートスピーカー)とは?何ができる?
天気予報やニュースの読み上げ
朝の支度で慌ただしく、ゆっくりと新聞を読んだりテレビを見たりできないようなときでも、AIスピーカーに話しかければ天気予報やニュースを読み上げてくれます。
例えば天気予報が知りたいときは、AIスピーカーにあらかじめ位置情報を設定しておきます。設定地の天気を案内してくれるほか、発令されている警報を読み上げてくれる機能があるものも。
呼びかけるだけで最新ニュースを読み上げてくれる機能も便利です。毎朝のニュースチェックが、身支度しながらや朝ごはんの用意をしながら行うことが可能になります。
メモやTodoリスト、アラームのセット
料理中などで手が離せないとき、掃除中で手が濡れているときも、AIスピーカーに話しかければメモをとることができます。いいアイデアを思いついたのに書くものが手元にないというとき、AIスピーカーがあればあとで思い出せずに困ることもなくなるでしょう。
AIスピーカーと連携しているカレンダーに、パソコンやスマートフォンからスケジュールを登録しておけば、「今日の予定は?」と話しかけただけで確認することができます。ToDoリストやアラームも同様に設定しておくと、AIスピーカーから確認したり、アラームを鳴らしたりすることも可能です。
家電製品のON/OFF
AIスピーカーとそれに対応できるIoT家電を連携させておくと、音声だけで家電操作が可能になる「スマートホーム」が実現できます。IoT家電でない場合でも、スマートリモコンをプラスすれば、AIスピーカーを連携させることが可能です。
家電がAIスピーカーと連携していれば、スマートフォンから電源のオンオフや明るさや温度調節などの機能を操作できるように。それに加え、スマホアプリでアクションを設定することによって、AIスピーカーに「ただいま」と話しかけるだけで、照明とエアコンを一気につけるようなこともできます。
音楽の再生
AIスピーカーは、呼びかけるだけで音楽再生が可能になります。音楽再生には、一般的にはネット接続による音楽配信サービスを使います。
AIスピーカーの機種ごとに、利用可能な音楽配信サービスが異なる点に注意しましょう。例えば、「GoogleHome」はGooglePLAYmusicとSpotifyを、「LINE Clova」はLINE Musicを利用することができます。
日本で発売されている主要な製品
以下では主要なAIスピーカー4機種について、機能などをまとめて紹介していきましょう。
Amazon Echo
Amazon Echoシリーズは、2019年11月現在で7機種が販売されています。もっともシンプルな「Echo Flex」が2,980円(税込)、ハイエンドモデルの「Echo Show」が27,980円(税込)です。
最も人気なのがエントリーモデルの「Echo Dot」。目覚まし時計のようなコンパクトさなので、気軽に使いたい場所に置くことができます。音声操作でアラームやタイマーを簡単にセットでき、家電操作も可能です。
音楽を聴きたい方は、通常月額980円が380円(税込)になる音楽配信サービス「Music Unlimited」を使うのがおすすめです。Bluetoothスピーカーに接続できるので、高音質で音楽を楽しめるでしょう。
Google Home
Google Homeは、検索エンジンやスマートフォンなどを開発、運営しているGoogle社のAIスピーカーです。フラッグシップモデルの「Google Home」のほかにも「Google Nest Mini」と「Google Nest Wifi」、「Nest Hub」と「Nest Hub Max」があります。
2019年10月に発売された「Google Nest Mini」は、前モデルの「Google Home Mini」ができなかった壁掛けが可能になり、より自由に配置できるようになりました。
LINE Clova
LINE Clovaシリーズには、「LINE Clova WAVE」と「LINE Clova Desk」、廉価版の「LINE Clova Friends」と「LINE Clova Friends mini」がラインナップされています。
メッセージアプリ「LINE」と連携しているのが最大の特徴で、LINE Clovaを介せば声だけでLINEのメッセージ送信やLINE通話が可能(LINE Clova WAVEのみ不可)になります。
Apple HomePod
Apple HomePodは、iPhoneやiPadを発売しているApple社のAIスピーカーです。4つの中では、日本発売は2019年8月と一番後発にあたります。
iPhone同様に音声アシスタントSiriに話しかけると、天気の確認や音楽再生をすることが可能です。iPhoneやiPadがないと初期設定すらできない点に注意が必要ですが、他Apple製品との連携はとても簡単にできます。
AIスピーカーの機能比較
Amazon Echo できること 得意なこと
Amazon EchoのAIアシスタントである「Alexa(アレクサ)」は、「スキル」と呼ばれるプラグイン機能を習得することが可能です。スキルには、呼びかけるだけで飲食店の予約ができるものや、銀行残高が確認できるものなどがあります。また、画面付きモデルの「Echo Show」や「Echo Spot」を使えば、プライムビデオの再生の音声操作が可能です。
エントリーモデルの「Echo dot」はコンパクトさと値段の安さがメリットですが、その分音質に不満が出てしまうかも。上位モデルの「Amazon Echo」と「Echo Plus」にはウーファーとツイーターがプラスされているので、高音質を求める方におすすめです。
Google Home できること 得意なこと
Google Homeは日本語の認識性能が高く、呼びかけるだけでGoogle検索やカレンダーなどの各種サービスを利用できます。ほかにも、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット、TVをインターネットと接続するChromecastとの連携も声だけで可能です。
音楽配信サービス「Spotify」の無料版に対応しているのも魅力で、ほかにも「Google Play Music」や「AWA」などの多くのサービスを利用することができます。
LINE Clova できること 得意なこと
LINE ClovaはメッセージアプリLINEと連携可能で、発話能力に関しては他AIスピーカーよりも優れています。
かわいらしいキャラクターの形をしている「LINE Clova Friends」なら、子どもでも楽しく使えるでしょう。童話を読んでもらうこともできるので、良いパートナーとなってくれそうです。
「LINE Clova WAVE」は別売りのスマートリモコンが不要で、本体だけでさまざまな家電の操作が可能です。
Apple HomePod できること 得意なこと
Apple HomePodはスピーカーの質が良く、特に重低音の響きが素晴らしいことが評価されています。搭載されているAIが部屋の音の響く特性を分析しているため、室内のどこにいても良い音を楽しめます。
また、マイク性能も良いので、スピーカーの間近で話すようにしなくても、Siriはすぐに応えてくれます。
他のApple製品と連携し、セットアップするのにアプリは要りません。iPhoneなどをお持ちであれば、便利に使うことができるでしょう。
AIスピーカーがある未来はどうなる?
AIスピーカーに家電を接続すれば、寝たきりの方でも朝になれば電気を点け、テレビをONにすることができます。これが将来、家具やドアなど、家の中のあらゆるものに接続できるようになれば、口しか動かせない方でも部屋の外へ出ることができるようになるでしょう。
まとめ
比較的廉価なモデルを同機種で複数購入し、家中に置いて使うことも可能です。複数のAIスピーカーを連携させれば、より高い音響効果を得ることもできるでしょう。