【メタバース5選】注目されるメタバースの最前線

「その変革に勇気と希望を」というコンセプトを掲げ、さまざまな企業のデジタルシフトに関する取り組みやサービスの背景をお届けするデジタルシフトタイムズ。その数ある記事のなかから、編集部独自の観点で「まず読んでほしい!」記事を厳選する特集企画。今回は、「メタバース」にまつわる記事を五つご紹介します。ここ数年で急速に広がり、個人の生活からビジネス戦略にまで影響を与えているメタバース。デジタルシフトを推進する企業でも、単にデジタル化を進めるだけではなく、メタバースを活用する企業も増えています。そんなメタバースを中心に、「Web3」や「NFT」など、最前線のビジネスシーンを取材した記事をお届けします。
※紹介する記事の内容は取材時点のものです。

Web3の基本からNFTの現状、日本の勝算までを専門家に聞く

最近耳にすることが増えた言葉、「Web3(3.0)」。その実態について、ブロックチェーンゲームの開発やNFT事業支援を行うdouble jump.tokyo株式会社の代表取締役 上野 広伸氏に聞きました。上野氏は、「多くの人は意識していないかもしれませんが、明らかにパラダイムシフトが起こっています」とWeb3の勢いについて話します。Web3を語る上で欠かせない、ブロックチェーンやNFTの現状と未来とは?

ざっくりまとめ

- データをNFT化するハードルが下がれば、3年以内にすべてのデジタルアセットがNFT化される未来が来る。

- Web3のキーワードは「非中央集権的」と「自律分散型組織」。GAFAなど巨大テック企業に依存せず、ブロックチェーンの技術をもとに、個人が認証や決済を行うように。

- 今年は国内の大手ゲーム事業者が本格的にブロックチェーンゲームに進出。ブロックチェーンゲームがWeb3への架け橋へ。

拡大する「メタバース上のファッション市場」、その可能性とは

2022年3月に開催された「メタバースファッションウィーク」に、唯一の日本のファッションブランドとして参加し、映画『竜とそばかすの姫』では主人公すずのアバター「ベル」の衣装をデザインした「アンリアレイジ」。デザイナーの森永 邦彦氏は「私たちは新型コロナウイルスの影響が出始めた時点から、ものづくりをデジタルにシフトしています」と現状を明かします。森永氏が予想する、ファッション産業とメタバースの関係や可能性とは?

ざっくりまとめ

- 初開催となった「メタバースファッションウィーク」だが、有名ファッションブランドの参加数はまだ少ない。今後、有名ブランドの参加が増えれば、メタバース上でのファッション産業はより大きくなると予想される。

- メタバースには重力が存在しないため、現実のファッションデザインとは異なる面がある。ファッションづくりのノウハウを持ったクリエイターがメタバースには少ないので、そこにファッション産業のチャンスがある。

- 森永氏がデザインした『竜とそばかすの姫』の衣装のNFT作品11点が5,000万円で落札された。NFTは二次流通、三次流通でも発行者に利益が還元される点が現実のファッションとの違い。

ベストセラー作家が明かす、Web3時代の未来と勝ち残る企業

書籍「メタバースとWeb3」を2022年3月に出版した、株式会社Thirdverse、株式会社フィナンシェ代表取締役CEO/Founderの國光 宏尚氏。「Web3時代に勝ち残る企業」をテーマにデジタルホールディングスのグループCIO(最高投資責任者)を務める石原 靖士氏が、國光氏にお話を聞きました。國光氏は「Web3時代に勝つ企業はWeb3でなければできないことをやっている企業です」と断言します。そこに込められた想いとは?

ざっくりまとめ

- 國光氏の運営する、Web3領域に特化したファンド「gumi Cryptos Capital」は、世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にリード出資した。

- 國光氏は「新しいテクノロジーが出てきたときに勝つ企業は、既存のシステムを流用した企業ではなく、そのテクノロジーならではのUI・UXを再発明した企業」と語る。

- Web3業界の動向をウォッチするために、國光氏は「気になるWeb3企業のトークンを購入して自分ゴトにすること」をすすめる。

瞬間移動による「移動の民主化」を目指すスタートアップ「avatarin」

メタバースに関する話題とともに、再注目を集めるのが自分の分身として使われる「アバター」。ANAホールディングスが生み出したスタートアップ「avatarin」は、アバターを使った「瞬間移動」サービスを提供しています。代表取締役CEOの深堀 昂氏は「私たちの目標は人類の100%が手軽に瞬間移動できる世界を実現することです」と夢を語ります。avatarinが実現する「瞬間移動」とは?

ざっくりまとめ

- 現在、世界で飛行機を利用しているのは人口の約6%のみ。誰もが気軽に移動できる手段を生み出すためにavatarin社を設立。

- 人の意識を遠隔地に伝送して、アバターを自由に動かすためには、未だ多くの課題がある。現在、avatarinはサービスをスタートさせ、実地で多くの人の協力を得て技術を磨いている。

- 深堀氏は、出張などはアバターを活用した移動に移り変わると予想。また、多くの人が利用することでアバターは賢くなるため、いずれは熟練した職人や医師の技術を誰もが利用できるようになると考える。

デジタルだからできる働き方を実現するジョブマッチングサービス「メタジョブ!」

アバタースタッフによるVRイベントやリモート接客など、デジタルワーク(拡張テレワーク)に特化したジョブマッチングサービスを提供する「メタジョブ!」。代表の星野 尚広氏は「DXは効率化やコストカットだけでなく、付加価値を高められるという点も重要で、今、それがうまくはまっているのがメタバースなのだと思います」と話します。注目を集めるメタバース市場のなかで、メタジョブ!が目指す社会の姿とは?

ざっくりまとめ

- 「拡張テレワーク」の土俵をつくり、日本の労働人口不足の問題に一石を投じたいという想いから構想したのが「メタジョブ!」。

- いかに“人”を活かせるインタラクティブな場をつくるかがポイント。無味乾燥としたECとリアルの中間のようなものをつくりたい。

- 「デジタルギグワーカー」という言葉を一般的にするのが目標。仮面があるからこそできるコミュニケーションや信憑性が存在する。メタジョブ!によって、それを現代社会に再現したい。

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